脇腹を刺した人、エルサレムも「善」の側。

磔刑の場面では、キリストの右手側(向かって左)に「良い」ものが置かれる。「良き盗賊」、母マリアと仲間の女性、愛弟子ヨハネは向かって左。キリストの脇腹を刺した槍を持つと思われる人物は体が左「善」の側。背景エルサレムの街も。何故か。

(アンドレア・マンテーニャ作「磔刑」、1456-1459年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV368、0.76×0.96m)

名画を読み解く

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