キリストは自ら十字架を背負わされ、刑場へ歩かされます。

キリストは自ら十字架を背負わされ、刑場へ歩かされます。民衆と嘆き悲しむ婦人たちが群れをなして従います。刑場は、ゴルゴタというところ。その名は「頭蓋骨」という意味です。通りがかりの人物が、キリストが十字架を担ぐのを手伝います。ここではキリストの後ろで手を貸している人物。聖書に出てくる人物で、キレネのシモンという人です。

(シモーネ・マルティーニ作「十字架を背負うキリスト」、1335年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV670bis、30×20cm)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000