【名品110】「柱のキリスト」アントネロ・ダ・メッシーナ

【ルーヴル美術館の名品150選110】。小型。近づいた構図。ひげの一本まで描く写真のように緻密な表現。まるでキリストが目の前にいるかのよう。涙を流すキリスト。キリストの苦しみに思いをはせ、犠牲と救いについて考える礼拝用の作品です。


天を仰ぎ神に語りかけるキリスト。血の汗。茨の冠。柱。首に縄。逮捕に先立つ最後の祈り、兵士たちによる侮辱、最初の刑罰鞭打ち、刑場への連行。ここにはキリストの苦悩の複数の場面が凝縮されています。

(アントネロ・ダ・メッシーナ作「柱のキリスト」、1476-1478年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF1992-10、0.30×0.21m、イタリア絵画部門、ドゥノン翼)
(アントネロ・ダ・メッシーナ作「柱のキリスト(部分)」、1476-1478年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF1992-10、0.30×0.21m、イタリア絵画部門、ドゥノン翼)


作品のより詳細な解説は下記よりご覧いただけます↓

講義のオンデマンド視聴(NHK文化センター)詳細・ご登録はこちらから↓

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000