聖母がスペインの布教を命じる。2024.03.12 16:40巡礼地の聖人大ヤコブを紹介中。大ヤコブは紀元後44年、キリストの死の十数年後エルサレムで亡くなったことが聖書に書かれる。それまでどうしていたか。スペインは大ヤコブがキリストを伝えたと考える。スペイン東部で大ヤコブに聖母が現れスペイン全土に布教するよう指示したという伝説を描きます。
聖霊降臨。大ヤコブはどこか。2024.03.12 16:36巡礼地の聖人大ヤコブを紹介中。十字架にかけられたキリストは翌々日に復活し、しばらく弟子たちとともにいた後天に昇る。その後予告通り天から力を送る。それが「聖霊降臨」。その後弟子たちは各地へ伝道に向かいます。ここでは大ヤコブはどこか?右側2番目、髭のない弟ヨハネのとなりと思われます。
水瓶座の少年。聖女?2024.02.02 15:112月になりました。久々にギュスターヴ・モローの作品。水瓶座になったのは美少年ガニュメデス。トロヤ王トロスの子。最高神の男の子の恋人。子をもうけぬ代わりに特別な栄誉を受ける。天に上げられ不老不死を与えられお酌係とされる。不思議に中性的。天に上げられる聖女を考えさせる表現です。
ちょうどそのとき救い主誕生。2024.01.09 11:00ベリー公の時祷書。キリストが生まれたのは初代ローマ皇帝アウグストゥスの時代。皇帝が巫女に尋ねる。「将来自分より偉大な者が現われるか」。太陽の中に乙女と子供が現われる。皇帝は偉大なのはその子と知る。ちょうど遠く離れたベツレヘムで救い主が生まれた時でした。
中世フランス新年の宴。2023.12.31 23:002024年が始まりました。喜ばしさをよく表す作品はやはりこれでしょう。中世フランス新年の宴。「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」の一頁。「一月」の部分。有名な「占星人体図」と同じ章、1年の暦を表す部分に含まれます。何を食べているか?興味津々です。
いよいよクリスマス。2023.12.24 11:30いよいよクリスマス。今日紹介するにふさわしいのはラ・トゥールの作品でしょう。救い主誕生のお告げを受けた羊飼いが、天使が語った通り飼葉桶に寝かされた赤ん坊を見つける。静かに救い到来の喜びをかみしめる。幼子が人間のために歩む運命への感謝もかきたてます。
「キリスト生誕:羊飼いたちへのお告げ」。2023.12.22 13:56もうすぐクリスマス。「ベリー公の時祷書」。その時近くに夜通し羊の番をしていた羊飼いたちがいました。辺りが輝き驚く羊飼い。天使が喜びを告げる。救い主が誕生したという。天の大軍が歌う。救い主は飼葉桶に寝ているらしい。彼らは告げられたベツレヘムへ向かいます。
「キリスト生誕」。エティエンヌ・シュヴァリエの時祷書。2023.12.13 12:22もうすぐクリスマス。「キリスト生誕」の表現紹介中。前作同様美しい装飾写本。ベリー公の時祷書同様フランスで制作。少し後です。誕生が夜の出来事であったことがよくわかります。場所は家畜小屋。星が輝き救い主を示す。天使たちも恭しく礼拝。羊飼いに誕生が告げられます。
「キリスト生誕」。ベリー公のいとも豪華なる時祷書。2023.12.12 14:37もうすぐクリスマス。「キリスト生誕」を紹介中。こちらは「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」です。生まれたばかりのキリスト。天使が囲み、神から光に乗って聖霊の鳩が下ります。母マリアが恭しく神の子を崇め、養い親ヨセフは驚く。同じ頃羊飼いに救い主誕生が告げられます
イヴのせいと言いつけるアダム。2023.12.02 11:00何度も紹介している例で恐縮ですが「ベリー公の時祷書」のアダムとイヴ。ここでも誘惑者の蛇は女性の姿。イヴが唆されイヴがアダムに食べさせる。神に叱られしゅんとする二人。アダムはイヴを指さし「このひとのせいです」と神の前で弁明しています。小さな子供のようです。
あえて化粧に注目。2023.11.26 11:00旧約聖書の女性を紹介中。ルーヴル美術館の画集にも載るこちらもエステル。意外かも。同朋ユダヤ民族を救うため王の前に意を決し参上する。ふさわしく着飾り準備する。化粧の様を想像し描くもの。エステルはペルシア帝国の王妃。エキゾチックな女性の裸体表現が魅力の主題です
処女神を「のぞき」。2023.11.16 11:00前の「スザンナ」は「のぞき」がテーマ。見てはいけないものを見ている背徳感。「のぞき見」の構造はこちらにもあります。描かれるのは男性には絶対に見られない、極めて厳格な処女神、森と狩猟の女神ディアナの水浴。草陰から見ている感覚。見てはいけない感じ、わかりますか?