ラ・トゥール。少年キリストが輝く。2023.08.28 10:30ろうそくの光は神の暗示という話をしてきました。「神は光」ということはジョルジュ・ド・ラ・トゥール作品を見るとよくわかる。マグダラのマリアはランプの火を見て神を考える。ここではろうそくの光=神が闇を照らす。そして神の子=神である少年キリストが同じく輝きます。
「室内履き」と「ランプのマグダラのマリア」。2023.08.22 10:30ルーヴル美術館展「室内履き」がらみでろうそくの意味について解説中。神は光。火がついていないのは神の不在で意に反することが行われていること。1枚目はルーヴル美術館有名作品。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール。ランプの光が神を暗示。聖女が神に照らされ神を思っているのです
英雄の新妻を半人半馬がさらう。2023.08.19 14:51ルーヴル美術館展「愛を描く」。神話の章。どうやって愛をかなえるか。男性の場合。野蛮な種族半人半馬のネッソスはデイアネイラをさらおうとする。女性はギリシア神話最大の英雄ヘラクレスの新妻。英雄が岸から矢を射かける。ちなみにヘラクレスがまとうのが獅子の毛皮。これが獅子座のライオンです。
夏担当は穀物の女神。2023.08.05 11:30暑いですね。夏を表す作品群を紹介中。四つの季節を神々により象徴的に表す一連の作品の一枚。夏が割り当てられるのは穀物の女神ケレスです。真夏は西洋人の主食麦を収穫する時期だからです。収穫用の半円の鎌を持つ。白熱する太陽の神を見上げます。夏の風はトンボの羽です。
たくさん落ち穂を拾わせる。2023.08.03 10:45暑いですね。こちらも真夏の場面。同じく麦の収穫です。炎天下の作業。水分補給しながらの重労働です。手前の二人はキリストの祖先。未亡人に落ち穂拾いを許す。たくさん拾えるようわざとたくさん落としておくよう使用人に指示しておく。しゅうとめが二人を結婚させます。
暑いので川で泳ぐ。2023.08.01 10:21お暑うございます。ベリー公のいとも豪華なる時祷書「8月」。手前に貴族の鷹狩り。川で泳ぐ人が描かれる珍しい例です。顔だけ出して平泳ぎ。潜っている人も。8月の農作業は麦の収穫。刈った穂を束ねて立てる。その後荷車に積む。NHK文化センターオンデマンドでベリー公の時祷書解説ご覧いただけま...
太陽の神のバリエーション。2023.07.27 10:30ベリー公のいとも豪華なる時祷書「7月」。地上で行われるのは麦の収穫、羊の毛刈り。空には蟹座と獅子座。内側に描かれるのは「太陽の神」のバリエーション。太陽がこの時期空の蟹座・獅子座の方向にある、ということ。輝く太陽を掲げ車で移動。引いているのは竜。神話の太陽神と違う姿です。
「太陽の馬車」は豪華な馬車。2023.07.24 10:30獅子座の時期に入りました。夏真っ盛りの1ヶ月。獅子座と結び付けられるのは太陽。アポロンが太陽神と考えられました。太陽神は「太陽の馬車」を操る。4頭立ての馬車です。これは豪華な乗り物です。太陽神のアポロンはルーヴル宮「アポロンのギャラリー」の主役です。
獅子座のライオンが飛び出す。2023.07.23 13:067/23今日から獅子座の期間。獅子座の方お誕生月おめでとうございます。こちらはギュスターヴ・モロー。獅子座のライオンが十二の星座が並ぶ「黄道」(太陽の通り道)から飛び出します。太陽神の落とし胤パエトンが父から「太陽の馬車」を借りる。制御できず星座たちが怒ります。
キリスト教の様々な愛。2023.07.12 10:30ようやく来ました!関西ルーヴル美術館展。続き。キリスト教が考えさせる様々な愛。キリストが十字架にかけられるのは人類を救うため。これはキリストの人類への愛。最愛の息子を死なせるという意味では神の人類への愛。悲しむ人々は信者のキリストへの愛を代表します。
一番扇情的なのはこれ。2023.07.10 17:33ようやく来ました!関西ルーヴル美術館展。続き。「エロティシズム」のグループで一番扇情的なのが左のブーシェ(全体は美術展と講義にて)。右の作品は理性で暗示を読み解いていく。左は直感的に訴える。妄想の世界の表現。ここはどこか?どういう状況なのか?だんだんどきどきしてきます。
女神らしからぬほどむっちむち。2023.07.09 10:30ようやく来ました!関西ルーヴル美術館展。続き。「エロティシズム」のグループで一番扇情的なのはブーシェのもう一枚。こちらもブーシェ。神話の神々三美神と愛の神を描く。何故これがエロティシズムのグループ?一瞬わからない。神話の女神らしからぬほど女性たちがむっちむちなのです。