スペインツアー(2024/4/17)エル・エスコリアル⑬。2024.07.07 10:04エル・エスコリアル宮殿絵画コレクション最大の重要作品の一つがこれ。ロヒール・ファン・デル・ウェイデン「磔刑」。ブラド美術館の感動的な十字架降架と同じ画家。フェリペ2世の所蔵。ちょうど特別展がやっておりその目玉作品になっていました。x線の写真なども展示されラッキーでした。
プラド美術館。ルーベンスの大ヤコブ。2024.04.10 23:304/12からスペインツアー。ツアー中は訪問地を紹介します。こちらは以前紹介したプラド美術館所蔵ルーベンス作「十二使徒」から「聖大ヤコブ」。キリストの三側近の一人。巡礼者の杖を持ち帽子とマントをまとう。この人の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラも訪れます。
イルデフォンソの祭壇画2024.04.09 16:16こちらはスペインでなくウィーン美術史美術館の所蔵。スペインの聖人イルデフォンソが聖母に式服を貰う話が主場面。作者はルーベンス。右が注文者で左が亡き夫。女性はスペイン王女でスペイン領ネーデルラントの総督。そういう意味合いでスペインの聖人との関係が見えて来ます
景色の中に悪魔の誘惑。2024.04.05 12:59パティニールの作品は風景が目に心地良くストーリーや暗示を含む。こちらは荒野にこもった聖人が様々悪魔の攻撃を受けるという話。背景もくまなく見てください。手前の女性たちも悪魔。正体がドレスから見えています。
どんな人?どんな死?2024.03.31 11:30「プラド美術館/名画を読み解く」朝日カルチャー4/2開始。第一回の見所紹介中。これも必見。ピーテル・ブリューゲル父。多くの人物。ほとんど骸骨!「死」を体現します。様々な人々と様々な死の形が網羅的に描かれているのです。ディテールにくまなく注目。どんな人、どんな死の暗示に気づきますか...
建物が時間の経過を表現。2024.03.28 14:154/2から開始「プラド美術館の名品群」。朝日カルチャー新宿・配信。第一回の紹介作品を御覧いただきましょう。初期フランドル絵画の至宝群。まずは気になるこちら。ロベルト・カンピン。あえて2つの建物を取り入れ、様式の違いで時間の流れを表すのです。左が古い右が新しい。テーマは聖母の結婚で...
シンボルはホタテ。2024.02.10 10:30ヘントの祭壇画下段中央は天国。両側は「神の国」に向かう人々。下段一番右が巡礼者のグループ。頭にホタテ貝をつけた人がいます。ホタテ貝はサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼者のシンボル。祀られる大ヤコブのシンボルでもあります。これが大ヤコブ本人かは判断が難しいところです。
サンティアゴ・デ・コンポステラはヤコブの聖地。2024.02.09 13:39十二使徒の一人大ヤコブは巡礼者の姿で表されることが多い。サンティアゴ・デ・コンポステラは大ヤコブの亡骸を祀るキリスト教三大巡礼地の一つ。いくつもの巡礼路がこの地へ向かう。巡礼者の姿と聖人の姿が重ねられます。シンボルはホタテ貝。ルーベンスの聖ヤコブは男前です
どこが違うの?2024.02.06 10:30間違い探し?1枚目プラド美術館。2枚目エル・エスコリアル修道院。ヒエロニムス・ボス2枚の「乾草車」。そっくり。どちらが国王フェリペ2世が買ったものか、決着つかず。王は後者に作品を置いたと記録があります。違いのポイントは左下サインとキリストが放つ光です。
最も強い王はキリスト。2024.02.05 10:30これもエル・エスコリアル修道院。クリストフォルスは巨人のように大きな体の人物。世界で一番強い王に仕えたいと思う。人間の王は悪魔を恐れる。悪魔は十字架を恐れる。最も強いのはキリストと知る。隠者が川を渡す仕事をすれば会えると助言。子供がキリストだったという話です。
ボス。感情移入して鑑賞。2024.01.31 10:30エル・エスコリアル修道院はスペインがマドリードの王宮以上に見学を勧めている場所のよう。これもフェリペ2世が購入したボス作品。同じくキリストの苦しみをリアルに考えるもの。白い修道服の人物が十字架を持ち思索にふける。この人に自分を投影し作品に入り込む構造です。
麦角中毒との関係。2024.01.30 12:53フェリペ2世はボスの聖アントニウスを描く作品を三つ所有した記録が残る。これはその一つと言われたが最近は別のものと考えられる。この聖人の人気は麦角中毒がよくあったことを物語ります。火は燃えるような痛み、幻想的な悪魔は幻覚が見せる悪魔の責め苦を思わせます。