楽園に悪魔が紛れ込む。2020.04.05 12:23ヒエロニムス・ボス「快楽の園」左側パネル。ここには地上の楽園が描かれる。アダムとイヴはまだ罪を犯す前。しかしここには既に悪魔が紛れ込む。噴水はまがまがしい不気味な姿。右手の土手に異形のものが群れをなし上陸する。この土手はよく見ると顔の形です。
地上の楽園。対称的な表現。2020.04.04 12:18ベリー公の時祷書とヒエロニムス・ボス。どちらも地上の楽園を描く。中央にあるのは楽園を潤す生命の泉。時祷書は失われてしまった原初の無垢な状態をノスタルジックに描く。それに対しボスの楽園はどこか不吉。ここには既に悪魔がまぎれ込む。どこか。探してみてくださいね。
黄道十二宮=天の太陽の通り道2020.03.30 11:27「黄道十二宮」を「天の太陽の通り道」として描く。ルーベンスとモロー。弧をなす帯上に星座。前者はフランス国王アンリ4世が神々に上げられた天上を示す演出。後者は太陽神の息子が太陽の馬車を駆り、正規のルート(=黄道十二宮)から外れ落ちるという場面。獅子座のライオンが太陽神の息子を襲う。
カリスト。レズビアン的描写。2020.03.21 01:40カリストは処女神ディアナに心酔し、乙女だけの女神の取り巻きの中でも特に女神からかわいがられていました。ディアナを誰より崇拝するカリストに、最高神はどうやって近づいたか。最高神はディアナの姿に身を変えます。レズビアン的描写で結構取り上げられたテーマです。
カリスト。処女神ディアナの崇拝者。2020.03.20 12:44カリストは処女神ディアナの崇拝者だったのですが最高神手に手ごめにされてしまう。水浴の時お腹が大きくなっているのが見つかり、ディアナはカリストを追放します。
「最後の審判」。よく似た表現。2020.03.18 15:37最後の審判。メムリンクとファン・デル・ウェイデン。よく似ています。虹と球体の玉座。キリストのしるし(受難の刑具)。聖なる人物たち。赤いマント。しぐさ。口許のユリと剣。天秤を持つのは大天使ミカエル。よみがえる人々。向かって左が救われる人々です。
裁き主キリスト。2020.03.18 15:36キリストの玉座は虹と世界を表わす球体。このキリストは死を乗り越えたキリスト。十字架で受けた手と脇腹と足の傷を示します。赤いマントは死に対する勝利のしるし。祝福している右手の側の人々が救われますよ。ユリと剣が神の慈悲と厳しさを示します。
最後の審判。まず「キリストのしるし」が現れる。2020.03.18 15:35最後の審判。その日まず「キリストのしるし」が天に現れる。ここではキリストの両側「受難の刑具」がしるし。栄光に包まれたキリストが雲に乗って来る。ラッパの音を合図に天使が天国の聖人たちを集め、キリストが玉座につく。いよいよ裁きが始まります。
「最後の審判」。その日はいつ来るかわからない。2020.03.18 15:35同じ場面「最後の審判」。その日はいつ来るかわからない。キリストが大いなる栄光に満ちて再来します。人々はその時まで墓の中で眠っている。目を覚まし墓から出る死者たち。キリストは正しい人とそうでない人を右(手側)と左に選り分けます。
ひらひら舞う蝶。人間の魂の暗示。2020.03.18 15:18「この世の快楽に耽る罪深い生き方」に関するのがレモン・磁器・銀食器・豪華な布・サクランボ・牡蠣。「キリストによる救い」が葡萄・ワイン・泡消えたビール・エビ。ひらひら舞う蝶。人間の魂の暗示です。2枚目は愛が魂を捕らえるという表現。魂が罪と救いの間を舞います。
ワイン。泡が消えたビール。エビ。2020.03.18 15:17静物画に隠されたキリスト教的な暗示。丸い果実は罪。葡萄はキリストによる救い。2種類の飲み物。ワインと泡が消えたビール。ワインはキリストの血とされキリストの犠牲。泡ははかなさ。泡が消えたビールは死の暗示。近くにエビ。甲殻類は脱皮するので復活の象徴。キリストの死と復活の暗示です。
切られたレモン。贅沢品。さくらんぼ。牡蠣。2020.03.18 15:16静物画に隠された意味。切られ食べられたレモンは「罪が犯されたこと」。銀の皿、磁器の器、豪華な布は「贅沢な暮らしに耽ること」。さくらんぼと牡蠣は「性的な放埒」。さくらんぼは男性器、二枚貝は女性器と結びつけられます。牡蠣は性欲を増進させると考えられた食べ物です