イルデフォンソの祭壇画2024.04.09 16:16こちらはスペインでなくウィーン美術史美術館の所蔵。スペインの聖人イルデフォンソが聖母に式服を貰う話が主場面。作者はルーベンス。右が注文者で左が亡き夫。女性はスペイン王女でスペイン領ネーデルラントの総督。そういう意味合いでスペインの聖人との関係が見えて来ます
聖書のおばあちゃん。2024.01.13 11:00レンブラントは心理描写が圧巻で聖書の物語がリアルな人間ドラマとして見る者の心を打つ。このおばあちゃんは預言者アンナ。若い時夫に先立たれ神殿で祈りの生活を送り84歳に至る。幼い救い主を目にし、救い主を待っていた人々に、幼子のことを話します。
蛇→女性→男性。2023.11.30 11:00最初の人間は地上の楽園に置かれる。禁じられた果実を食べる場面は無数に描かれる。蛇は女性イヴを唆しイヴが先に食べ、イヴに果実を渡され男性アダムも食べる。人間の誘惑者は蛇。男性の誘惑者は女性。蛇は悪魔と考えられたのでそれを思わせる姿。ここでも顔は女性です。
女性が描くとスザンナはどうなるか。2023.11.19 11:00旧約聖書の女性を紹介中。スザンナ。男性画家取り上げると風刺や教訓を込めつつ女性の魅力的な裸体を楽しむ表現として描く。2枚目は一例。目に心地よいティントレットの表現。女性画家が取り上げると1枚目。情欲と嚇しと偽証の生々しい告発。作者アルテミシアは強姦事件の被害者。痛々しい表現です。
長老が人妻を「のぞき」。2023.11.15 11:00聖書の有名な女性を紹介中。美しい人妻スザンナ。この主題は色々な意味で面白い。まずのぞき。長老二人がこっそりのぞいて欲情する。画面左手前と奥にいます。垣根にかくれ水浴をのぞき見る。この視線は鑑賞者のものと重なります。ティントレットの恐らく最も魅力的な作品です
クリムトのユディト。2023.11.11 11:00旧約聖書の有名な女性を紹介中。クリムトが描くユディト。聖書が語るのは美徳にあふれた未亡人が決死の覚悟で民を救う話。首を切られた総司令官はユディトを抱きたいと思っている。これは情事があったと見る表現か。ユディトの魅力・魔性を強調する表現か。
うじゃうじゃシリーズ。四つで一つ。2023.10.11 10:30動物、魚、鳥。生き物をたくさん集める三枚と、火に関するものを集める一枚。近くで見ると詳細な描写。引いて見ると人物の顔になっている。これらは全体で一つのシリーズ。「火・土・風・水」の四大元素(世界を構成する基本要素)に対応。どれがどれかわかりますか?
火に関する品物たくさん。2023.10.10 10:30たくさんの動物・魚・鳥を集めた生き物図鑑のようなアルチンボルドの作品を見てきました。ではこれは?多分まずロボットのような人間の顔が見えますね。こちらは火に関するものを集めます。炎、薪、藁、導火線、火打石、火打金。ランプ、ろうそく、大砲、銃、もありますね。
魚うじゃうじゃ。2023.10.08 10:30こちらもアルチンボルド。同じくうじゃうじゃ。こちらは水にすむ生き物たくさん。珊瑚、ヒトデ、アシカ、タツノオトシゴ、シャコ、エイ、小エビ、魚は種類が種々様々。タコ、カメ、ザリガニ、蟹、ホタテ貝。海の生き物図鑑を見るよう。他には何が?こちらは左を向く人物です。
乙女座と天秤座。2023.09.23 11:53天秤座の方。お誕生日期間に入りました。珍しい表現をご紹介します。天秤座の前が乙女座。並ぶ二つの星座にまつわる話を描きます。最高神と正義の女神の娘アストレイア-が乙女座の乙女。人間が腐敗しても最後まで地上にとどまる。ついに去るところ。持ち物の天秤が天秤座であると言われます。
「リンゴをむく女性」にもろうそく。2023.08.26 10:30続き。火が消えたろうそくは神の意に反することが行われているしるし。右の作品のろうそくも火が消えている。リンゴをむく女性。アダムとイヴが神の命令に背いて食べた果実はリンゴとしてよく表される。皮をむくのは食べた=罪を犯したことを強調。女性の様子は悲しげです。
「農民の踊り」の中の「大食」。2023.05.24 10:301枚目がブリューゲル「農民の踊り」手前左。このあたりには酔っ払った人たちが描かれる。家の中には酒をがぶのみする人も。2枚目はボス「七つの大罪」中「大食」。過度な飲食もやってしまいがちです。