ロッホナーの「バラ垣の聖母」。

あまりに愛くるしい作品なので続きを。聖母の冠はドイツに君臨した神聖ローマ帝国皇帝の冠の形。ティアラと閉じた部分からなる。垣根には白い百合も。聖母の純潔の象徴。胸のブローチには処女にだけなつくというユニコーン(一角獣)を抱く乙女が描かれます。

(シュテファン・ロッホナー作「バラ垣の聖母(部分)」、1440-1442年頃、ケルン、ヴァルラフ・リヒャルツ美術館、51×40cm)

名画を読み解く

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