恋の場面。全員男性です。

下半身が大きな魚の姿をしたトリトン(海の世界の王ポセイドンの息子、母方の祖父が古い海の神様ネレウス)にまたがり、首を締め上げるヘラクレス。周囲には神話の場面、戦いの場面、狩りの動物、恋の場面。ここに表わされているのはいずれも、宴に集う男性たちの関心事です。恋の場面に描かれている人物たちは・・・よく見ると全員男性です。

(ルーヴルF51の画家「ヘラクレスとトリトン」、前540年頃、パリ、ルーヴル美術館、F51、高さ42.3cm)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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