ミイラを納める棺の装飾。

ミイラを納める棺の装飾。身体(からだ)の真ん中あたりにフンコロガシ。これが朝の太陽神の姿です。日没後、消えてしまったかに思えた太陽は、朝、地上に新たに生まれます。ここに人々は死後の、死者の世界での新たな誕生への願いをこめました。フンコロガシ(スカラベ)は復活の象徴です。

(「アモン・レー神の歌い手タネテレトの棺(部分)」、前1069-前945年(第21王朝)、パリ、ルーヴル美術館、E13027)

名画を読み解く

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