「男性のエレガンス」。

ラファエロとティツィアーノの肖像画。2枚目はヴェネツィア上流階級の男性を描きます。彼らは黒い衣装を好んで着る。これにはラファエロのこの肖像画の人物が、著作「宮廷人の心得」で説いている「男性のエレガンス」について考え方の影響が反映しています。派手さでなく、素材の高級さがこそ気品、という考え方です。

(ラファエロ作「バルダッサーレ・カスティグリオーネの肖像」、1514-1515年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV611、82×67cm)

(ティツィアーノ作「男性の肖像(手袋を持つ男性)」、1520年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV757、1×0.89m)

(ラファエロ作「バルダッサーレ・カスティグリオーネの肖像(部分)」、1514-1515年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV611、82×67cm)



名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000