【名品87】「ヘラクレスの死」グイド・レーニ

【ルーヴル美術館の名品150選87】。「ヘラクレスの物語」。最後の場面「ヘラクレスの死」。妻ディアネイラは夫が他へ心を向けていることを知り、ネッソスの言葉を思い出す。愛を取り戻すため、もらった衣を夫に渡す。衣にはネッソスの血。ネッソスの血にはヒドラの毒。衣は猛毒でヘラクレスの体を焼く。英雄は死を選ぶ。

ヘラクレスは自ら薪に火をつける。火によって母親譲りの人間の部分が焼け、父である最高神譲りの神の部分だけが残る。半神だった英雄は完全な神となる。2枚目は、神々がヘラクレスを天上に迎え入れる場面。

ルーヴル美術館には古代ギリシアの陶器を大量に展示する場所が。私のお気に入りです。

(グイド・レーニ作「薪の上のヘラクレス(連作「ヘラクレスの物語」)」、1617-1619年、パリ、ルーヴル美術館、INV538、2.60×1.92m、イタリア絵画部門、ドゥノン翼)
(リジッピデスの画家風「ヘラクレスの昇天」、前530-前52年頃、パリ、ルーヴル美術館、F295、高さ51cm、古代ギリシア・ローマ部門、シュリー翼)
(ギャラリ・カンパナ、ルーヴル宮)



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