頂上に「時間を統べる神」。2022.12.31 12:05シャルトルの大聖堂。12の月・12の星座を表すステンドグラスは「時間」ということを表現する。頂上に神。両側にギリシア文字の最初と最後アルファΑとオメガω。「わたしはアルファでありオメガである」と神は言う。始まりと終わり。神が「時間を統べる」ということを表します。
【名品73】「武器を奪われる愛の神たち」フランチェスコ・アルバーニ2022.12.31 12:00【ルーヴル美術館の名品150選73】。連作ウェヌスの物語。4枚目のこちらは四大元素の「地」。上空に森と狩猟の女神ディアナ。連作の隠れた「もう一人の」主人公。ウェヌスが愛の喜びを体現し処女神ディアナが貞潔を体現する。おつきの者が愛の神の武器を奪う。こちらは夜の場面です。
【名品72】「ウェヌスのもとへ導かれるアドニス」フランチェスコ・アルバーニ2022.12.30 12:00【ルーヴル美術館の名品150選72】。連作ウェヌスの物語。3枚目のこちらは「風」にあたる。上空の子供が持つ布が風で膨らむ。こちらはウェヌスと恋人の逢い引きの場面。時間は夕方。四つの場面は、「朝昼夕夜」の一日の四つの時間帯にも対応するようになっています。
ステンドグラス。最後の月は12月。2022.12.30 10:30シャルトルの大聖堂「12の月・12星座」。1月と水瓶座から始まり目線に近い下から上へ見ていきます。最後が12月とやぎ座です。12月を表すのは宴の場面。クリスマスをはじめなにかとパーティがありますね。今年ももうすぐ終わりですね。
【名品88】「マリー・ド・メディシスの肖像」ピーテル・パウル・ルーベンス2022.12.30 00:59【ルーヴル美術館の名品150選88】。作品88から101は、いよいよルーベンスの最高傑作、連作「マリー・ド・メディシスの生涯」から。全24枚中15枚を紹介します。1枚目は、連作の注文者にして主人公のマリー・ド・メディシスの肖像。両側には両親の肖像。メディチ家が輩出した二人目の王妃...
【名品71】「ウェヌスの化粧」フランチェスコ・アルバーニ2022.12.29 12:00【ルーヴル美術館の名品150選71】。連作ウェヌスの物語。4つの場面は、この世界を構成する四つの要素「四大元素」のそれぞれに割り当てられる。こちらは「水」。背景に水の広がり。さきほどの場面は「火」。鍛冶場の火が燃えている。続く場面は「風」・「土」を表わします。
【名品70】「ウェヌスとウルカヌスの休息」フランチェスコ・アルバーニ2022.12.28 10:00【ルーヴル美術館の名品150選70】。アルバーニ連作「ウェヌスの物語」全4枚。主人公は愛と快楽の女神ウェヌス(ヴィーナス)。ここでは夫の鍛冶の神とともにいる。いたずらな愛の神たちが、鍛冶の神の鍛冶場で、愛をかき立てる弓矢を作っています。
やぎ座の神はサテュルヌス2022.12.28 01:04やぎ座の話。やぎ座が結び付けられるのは土星(サターン)。土星と結び付けられるのが神々の前の王サテュルヌス(右)です。子供たちを呑みこんだという恐ろしい話が語られますが、ローマ人はその後農業の神になり黄金時代をつかさどるようになったと考えました。息子の最高神と王を天に上げています。
【名品69】「日本の鹿児島で住民の娘を蘇生させる聖フランチェスコ・ザビエル」ニコラ・プッサン2022.12.27 12:00【ルーヴル美術館の名品150選69】。「日本の鹿児島で住民の娘を蘇生させる聖フランチェスコ・ザビエル」。中学の歴史の教科書に出てくる聖人。17世紀フランスの画家が想像した遠い国の日本人。ちょんまげ?彫りの深い顔立ち。古代ローマ風の衣装。興味深い表現です。
やぎ座のパンが「全て」を暗示。2022.12.27 10:30やぎ座に関係牧神パンを描くモロー作品全体像。最高神の威光に打たれ死んだセメレを描く。独創的モローによると死の痛みと神の力による生まれ変わりを表すという。細部の花に無数の小さな顔。無数の新たな命。パンは「全て」の意味。恐らく全てに力が及ぶことを暗示します。
【名品68】「椀を捨てるディオゲネス」ニコラ・プッサン2022.12.26 12:00【ルーヴル美術館の名品150選68】。ディオゲネスは今でいうミニマリスト。無用の物を持たぬことを旨としていた哲学者。あるとき若者が手で水をすくって飲んでいるのを見て、唯一の持ち物であったお椀も無駄なものであったと捨てる。自然の中の人間についての思索を含みます。
やぎ座の由来は牧神パン。2022.12.26 10:30冬至からやぎ座の期間に入りました。ギュスターヴ・モローが描くこの人物がやぎ座に関係。山羊の頭と下半身。牧神パンです。神々の大戦のとき海にもぐり貝殻を手に入れほら貝のごとく吹いて敵を驚かせる。やぎ座の山羊は下半身が魚の姿です。