「神の国」の両側は。2024.02.18 14:07サンティアゴ・デ・コンポステラ「栄光の門」模型がロンドン、ヴィクトリア&アルバート美術館に展示されます。半円部中央は「神の国」。両側にかつてあったのは左が「旧約聖書人物」右が「最後の審判」。世界の始まりからいつか来る裁きの時を経て、救いの実現に至る構成です。
シンボルはホタテ。2024.02.10 10:30ヘントの祭壇画下段中央は天国。両側は「神の国」に向かう人々。下段一番右が巡礼者のグループ。頭にホタテ貝をつけた人がいます。ホタテ貝はサンティアゴ・デ・コンポステラへの巡礼者のシンボル。祀られる大ヤコブのシンボルでもあります。これが大ヤコブ本人かは判断が難しいところです。
アダムとイヴもキリストに救われる。2023.12.04 11:00アダムとイヴの話。天上の人々と神の国へ向かう人々描く全体。アダムとイヴは人間に罪と苦しみをもたらした元凶なのに祝福され他人々の中に含んでいいのか。楽園追放後アダムとイヴは罪を悔やみ正しく生き、二人も救い主キリストに救われたと信じられました。
天秤を持つ女性の違い。2023.10.04 10:54フェルメール。天秤を持つ女性。よく似た別の作品が少なからず意識されています。どちらも天秤を持つ。右は「金を量る女性」。右は強欲の暗示。身を乗り出す。フェルメールの女性は冷静。何ものらない天秤を手に思索に入りこむ。両者の違い、見えてきます。
ここにも天秤。両替商と妻。2023.10.03 10:30天秤座がらみ続き。こちらも天秤が鍵になる。「両替商とその妻」。両替商は天秤を手にし仕事をする。金や銀の含有量を確かめる。机には硬貨や指輪、高価な品。ここでも天秤には最後の審判の暗示がある。「地上の富にまどわされるな」ということです。
フェルメール作品中の天秤。2023.10.02 10:30天秤座がらみ。続き。「天秤をもつ女性」フェルメール。女性の奥に絵。「最後の審判」が描かれる。天秤は「魂の裁き」を暗示しています。女性は宝飾品や硬貨の価値を量っているのでなく、裁きについて思索をし、正しい生き方を考えます。
天秤はあったりなかったり。2023.10.01 10:30天秤座がらみで天秤の話。続き。天秤は最後の審判と結び付けられます。天秤を死者の裁きと結び付ける伝統は古代エジプト・古代ギリシアにも存在したことを見ました(前出)。左はフラ・アンジェリコ、右はメムリンク。天秤はあるケースとないケースが見られます。
天秤は最後の審判とも結びつく。2023.09.28 10:30天秤座がらみ。続き。天秤は「最後の審判」にも描かれる。正しい人とそうでない人を分ける審判者キリスト。その足下に天秤を持つ天使が描かれることがよくある。死後の裁きと天秤の関係は古代エジプトの「使者の書」にも既に見られます。天秤を持つのは大天使ミカエルです。
天使の頭上にほのおのひらめき。2023.09.18 10:30フラ・アンジェリコは天使の頭に炎のひらめきのようなものを描くという話。中央の場面の天使に注目です。右はキリストを取り巻く人々に「聖霊」が降りたという話(聖霊降臨)。聖母と弟子たちの上に同じ赤いもの。これは「神の力」を表すもの。天使が与えられた力を思わせます
天使の頭に炎のひらめき。2023.09.16 10:30天使といえばフラ・アンジェリコ。引き続き最後の審判。フラ・アンジェリコは天使の頭に赤い炎のひらめきのようなものを描く。これが天使を見分けるしるしになっています。これは神の聖なる力「聖霊」を思わせるもの。天使が霊的存在であることを思い出させます。
フラ・アンジェリコ。始まりを示す天使たち。。2023.09.15 10:30続き。天使といえばフラ・アンジェリコ。最後の審判を見ています。審判者キリストの下に天使たち。堂々とした天使が掲げる十字架は「そのとき」にまず天に現われる「しるし」。これがスタート。左右の天使にラッパを持つ者がいる。ラッパの音を合図に聖なる人々が集まります。
フラ・アンジェリコ。正しい人が天にあがっていく。2023.09.14 13:00続き。天使と言えばフラ・アンジェリコ。再び最後の審判全体像。墓から蘇った正しい人は天使に左側へ案内される。まず彼らが行くのは花咲く庭。天使と手を取り踊る。そこから天上昇っていくという表現です。我々の心も天に引き上げられる思いです。