聖母がスペインの布教を命じる。2024.03.12 16:40巡礼地の聖人大ヤコブを紹介中。大ヤコブは紀元後44年、キリストの死の十数年後エルサレムで亡くなったことが聖書に書かれる。それまでどうしていたか。スペインは大ヤコブがキリストを伝えたと考える。スペイン東部で大ヤコブに聖母が現れスペイン全土に布教するよう指示したという伝説を描きます。
賢い王ソロモン。2023.11.03 11:00旧約聖書有名な女性三人目を紹介する前にルーヴルのこちらを振り返り。賢さで知られるソロモン王。父ダヴィデ王とともにイスラエルの民の絶頂期を築く。二人の娼婦が生きている子供が自分の子だと争う。「切って分けよ」というソロモン。殺さないでと言った方が実の母とみわける。大岡裁きの原型です。
たくさん落ち穂を拾わせる。2023.08.03 10:45暑いですね。こちらも真夏の場面。同じく麦の収穫です。炎天下の作業。水分補給しながらの重労働です。手前の二人はキリストの祖先。未亡人に落ち穂拾いを許す。たくさん拾えるようわざとたくさん落としておくよう使用人に指示しておく。しゅうとめが二人を結婚させます。
少女のようなニンフ②2023.02.17 10:00ヴァトーのニンフの独自性。下にもニンフ(右下)とサテュロス。サテュロスは粗野で好色。ニンフは自然界の生命力や繁殖力を体現するのでむっちりとエネルギーに溢れる様で描かれることが多い。ヴァトーの場合は身近なかよわい少女のようだと思いませんか?
【名品69】「日本の鹿児島で住民の娘を蘇生させる聖フランチェスコ・ザビエル」ニコラ・プッサン2022.12.27 12:00【ルーヴル美術館の名品150選69】。「日本の鹿児島で住民の娘を蘇生させる聖フランチェスコ・ザビエル」。中学の歴史の教科書に出てくる聖人。17世紀フランスの画家が想像した遠い国の日本人。ちょんまげ?彫りの深い顔立ち。古代ローマ風の衣装。興味深い表現です。
【名品68】「椀を捨てるディオゲネス」ニコラ・プッサン2022.12.26 12:00【ルーヴル美術館の名品150選68】。ディオゲネスは今でいうミニマリスト。無用の物を持たぬことを旨としていた哲学者。あるとき若者が手で水をすくって飲んでいるのを見て、唯一の持ち物であったお椀も無駄なものであったと捨てる。自然の中の人間についての思索を含みます。
【名品67】「ソロモンの審判」ニコラ・プッサン2022.12.25 12:00【ルーヴル美術館の名品150選67】。旧約聖書の王ソロモンの賢明な裁き。一緒に暮らしていた二人の娼婦の一人が自分の子供を眠っている間に死なせてしまう。生きているのが自分の子だと主張する二人。「切って分けよ」の言葉に一人は賛同し一人は悲鳴を上げ相手にあげてと言う。人物の描写に注目を...
【名品66】「アシュドドの災い」ニコラ・プッサン2022.12.24 12:00【ルーヴル美術館の名品150選66】。プッサン作「アシュドドの災い」。あまり取り上げられない旧約聖書の話。ペリシテ人はイスラエルの民の大切な「契約の箱」を戦利品として持ち帰り彼らの神殿に入れる。彼らの神の像は壊れ周辺地域まで疫病の災いが広がる。恐れる人物たちに注目です。
【名品65】「荒野でマナを拾うイスラエルの人々」ニコラ・プッサン2022.12.23 12:00【ルーヴル美術館の名品150選65】。プッサン。旧約聖書の話。天を指さすのが旧約聖書最大の預言者モーゼ。神から「十戒」を受けた人。イスラエルの民を奴隷状態になっていたエジプトから神の約束の地エデン(パレスチナ地方)へ導く。食べ物がなくなり荒野で飢える民。神は奇跡の食べ物「マナ」を...
【名品64】「嫉妬と不和の攻撃から真実を救う時」ニコラ・プッサン2022.12.22 12:00【ルーヴル美術館の名品150選64】。プッサン「嫉妬と不和の攻撃から真実を救う時」。下の二人が嫉妬と不和を表わす擬人像。時は翼のある老人の姿で表わされ、真実は裸の女性の姿。「時が真実を明らかにする」ということ。2枚目ルーベンスの作品にも同じ人物が描かれます。
【名品63】「詩人の霊感」ニコラ・プッサン2022.12.21 12:00【ルーヴル美術館の名品150選63】。フランス絵画最重要の画家の一人プッサンのよく知られた作。「詩人の霊感」。詩人に神アポロンとミューズが霊感を授ける。月桂樹の冠は詩人の栄光のしるし。画中に描かれた本には三大叙事詩「イリアス」「オデュッセイア」「アエネーイス」のタイトルが。という...
【名品62】「アルカディアの牧人達」ニコラ・プッサン2022.12.20 12:00【ルーヴル美術館の名品150選62】。「アルカディアの牧人たち」。理想郷アルカディアで憂いなく暮らしていた牧人達。墓を見つけ戸惑う。指さす先に字。「我もまたアルカディアにあり」。死は理想郷にも存在する?私もまた理想郷に生きた?死についての思索を含みます。