プラド美術館。ルーベンスの大ヤコブ。2024.04.10 23:304/12からスペインツアー。ツアー中は訪問地を紹介します。こちらは以前紹介したプラド美術館所蔵ルーベンス作「十二使徒」から「聖大ヤコブ」。キリストの三側近の一人。巡礼者の杖を持ち帽子とマントをまとう。この人の聖地サンティアゴ・デ・コンポステラも訪れます。
イルデフォンソの祭壇画2024.04.09 16:16こちらはスペインでなくウィーン美術史美術館の所蔵。スペインの聖人イルデフォンソが聖母に式服を貰う話が主場面。作者はルーベンス。右が注文者で左が亡き夫。女性はスペイン王女でスペイン領ネーデルラントの総督。そういう意味合いでスペインの聖人との関係が見えて来ます
サンティアゴ・デ・コンポステラはヤコブの聖地。2024.02.09 13:39十二使徒の一人大ヤコブは巡礼者の姿で表されることが多い。サンティアゴ・デ・コンポステラは大ヤコブの亡骸を祀るキリスト教三大巡礼地の一つ。いくつもの巡礼路がこの地へ向かう。巡礼者の姿と聖人の姿が重ねられます。シンボルはホタテ貝。ルーベンスの聖ヤコブは男前です
公現祭。日没の珍しい表現。2024.01.07 11:001/6(または付近の日曜)が公現祭。東方の賢者の礼拝を祝う。こちらはルーベンス。プラド美術館。賢者は三人で王であったと考えられる。どの三人かわかりますか?金の箱を携える人です。日没後くらいの時間で描く。これは珍しい。救い主が輝き人物を照らします。
バッカス一族への女神の怒り⑥2023.10.20 10:30ここ数回、ワインの神バッカスの一族が最高神の妻女神の怒りを買っているという話。発端は最高神にさらわれたエウロペ。こちらエウロペの弟。姉を捜しに旅出つが見つからない。部下を竜に殺され、竜を倒す。智恵の女神が竜の歯を撒けと指示。人間が現われ同士討ち。生き残った者と国を建国します。
マグダラのマリアの官能性。2023.09.06 15:11ルーヴル展残り1ヶ月弱。マグダラのマリアはキリスト死後の隠棲中の場面は裸体で描かれることが多く、おろした髪と相まって官能性が増す。来日作品は愛しい人を思うように磔刑像を見つめる。右はルーベンスの十字架降下。キリストの足に愛おしげに触れる表現もよく見られます。
ハムラビ法典にも太陽の神。2023.07.31 10:30獅子座がらみで太陽の神。太陽の神は毎日空を渡り全てを見る。二枚目は古代オリエント文明。世界史にも出てくるハムラビ法典上部装飾。左がハムラビ王。右が太陽の神。肩から炎が出る。全てを見る太陽の神は正義の神とも考えられ、地上の代理人である王に権威のしるしを渡します。
出産場面の空に太陽神。2023.07.26 10:30獅子座の時期。関係するのは太陽。太陽神について紹介中。ルーヴルの至宝ルーベンスの大作連作「マリー・ド・メディシスの生涯」の一場面。主人公が将来のフランス国王ルイ13世を産む。空に太陽の馬車に乗る太陽神。空を上る。つまり出産が「午前中」だったということです。
処女神の取り巻きをおとすには。2023.07.03 10:30蟹座がらみで月の女神を紹介中。ディアナは本来狩猟の女神で厳格な処女神。取り巻きは女性のみ。最高神がディアナの取り巻きを手ごめにする。その方法。女神ディアナに化けたのです。最高神の鳥鷲が正体を鑑賞者に示している。迫る女神はどこか男らしい。片や何か変だなといぶかしんでいる様子です。
ディアナの勇ましい狩猟の場面。2023.07.01 10:30蟹座がらみで月の女神の話。月の女神とされるディアナは本来森と狩猟の女神。男勝りで男性を寄せ付けない厳格な処女神。取り巻きも女性だけ。同じく純潔を要求します。ディアナと取り巻きの勇ましい狩猟の場面。ルーベンス。女神は額の三日月の飾りでわかります。
双子座の兄弟は卵から生まれたとも。2023.05.31 10:30双子座の兄弟の母はレダ。最高神が白鳥に姿を変え交わる。レダはスパルタ王の妃。白鳥と交わり卵を産んだと考えられる。男の子の卵と女の子の卵。右はダ・ヴィンチの失われた作品のコピー。二つの卵から二人ずつ誕生。男の子の卵から生まれたのが二枚目の二人というわけです。
双子座の兄弟はモローのこの人と友達。2023.05.29 10:30続き。双子座の兄弟はアルゴー船の冒険に参加する。これはイアソンの呼びかけによる。右はギュスターヴ・モローが描くイアソン。魔女メディアがイアソンに恋し金の毛皮の羊を手に入れるのを助ける。つまり双子座の兄弟はこのイアソンと友人/仲間というわけです。