どんな人?どんな死?2024.03.31 11:30「プラド美術館/名画を読み解く」朝日カルチャー4/2開始。第一回の見所紹介中。これも必見。ピーテル・ブリューゲル父。多くの人物。ほとんど骸骨!「死」を体現します。様々な人々と様々な死の形が網羅的に描かれているのです。ディテールにくまなく注目。どんな人、どんな死の暗示に気づきますか...
初夏と盛夏。2023.08.04 12:22こちらもブリューゲル父が描く夏。でもこちらはむしろ初夏なのです。ベリー公の時祷書では6月。初夏には牧草用に草を刈り干し草を作る。夏野菜も見えますね。そして盛夏から晩夏に主食である麦を収穫します。2枚目と同じ連作に属します。
夏真っ盛りに麦の収穫。2023.08.02 10:53暑いですね。夏真っ盛りに行われるのが麦の収穫。背丈ほど伸びた麦を大きな鎌で刈っていく。暑い中大変な作業。水分補給大事です。時祷書にあった刈り取った穂を立てるのはこうなっています。木陰で食事。チーズがおいしそう。ブリューゲル父。雪中の狩人と同じシリーズです。
夏と冬。2023.06.03 10:30前回紹介一枚目の作品は「雪中の狩人」を思い出させませんか?ピンと来た方素晴らしい。農村の生活風景を取り上げ少し高い場所からはるばる遠くまで見渡す。手前にも中程にも遠くにも人々の営みが描かれる。一枚目は夏、二枚目は冬。これらは同じ連作に属する。1年の時期を描く6枚の連作です
ブリューゲル父が描く6・7月。2023.06.02 10:30こちらはブリューゲル父が描く「6月」の様子。前記事「ベリー公の時祷書」と同じ場面。この時期には牧草を刈るのです。刈った草を集め山にし、干し草を作り干し草車に載せる。村中総出の作業です。実はこちらは「6・7月」の2ヶ月にほぼ相当。夏野菜を運ぶ人も見られます。
「農民の踊り」の中の「大食」。2023.05.24 10:301枚目がブリューゲル「農民の踊り」手前左。このあたりには酔っ払った人たちが描かれる。家の中には酒をがぶのみする人も。2枚目はボス「七つの大罪」中「大食」。過度な飲食もやってしまいがちです。
スイカ割り。おしっこを観察する。2023.05.23 10:30ブリューゲル父「子供の遊び」。左がスイカ割りに似た遊び。目隠しをした子が棒を持ち、もう一人の子が的(ここでは鍋?)をたたいて場所を知らせます。右の子は何をしているか?おしっこです。流れる水と水たまりを観察しています。
王も高位聖職者も羊飼いも男性も女性も子供も。2023.05.22 10:30ブリューゲル「死の勝利」。左隅に王。地位も財産もある人間も死を免れない。骸骨が掲げる砂時計は「限りある時間」の暗示。右には赤い帽子を骸骨に奪われた高位聖職者枢機卿。近くには羊飼いの女性たち。子供もいる。聖職者も庶民も男性も女性も関係なく等しく死は訪れます。
禁欲期間の前がつまりカーニバル。2023.05.21 10:30こちら作品左側。手前に仮装行列。奥に酒場で酒を飲みダンスをする人々。禁欲期間に先立つのがカーニバルの期間。今でも各地で行われるカーニバルはニュースになります。その伝統がここには描かれ、人々が羽目を外しているわけ。卵と乳製品を使ったワッフルも見られます。
禁欲期間とその前。2023.05.20 11:36キリストの復活を祝う復活祭の前40日間は禁欲・施しを行い身を慎む期間。右が禁欲期間の象徴的人物で左ができなくなることをやっておく期間を象徴する人物。左の人物は丸々太り酒樽に乗る。樽にハム。手にはローストの串。豚の頭、鶏、ウズラ。足下には卵の殻。右の人物は痩せる。食べるものは魚です...
左右で正反対。2023.05.19 10:30ピーテル・ブリューゲル父。これも「ネーデルラントのことわざ」や「子供の遊び」のどこか似た作品。町が舞台。ここでは右半分が「禁欲期間」左半分が「その前にできなくなることをやっておく期間」が対比されています。手前の人物、酒場・教会を見るとよくわかります。
子供ばかり。遊びを描く。2023.05.18 10:30ピーテル・ブリューゲル父は絵で見る百科全書的な作品を複数描いてます。こちらは子供の遊び。前の「死の勝利」や「ネーデルラントのことわざ」も。子供だけなのは奇妙。だから日常風景でなく寓意とわかるのです。ではすいか割りにた遊びをしている子はどこか?わかりますか?