いよいよクリスマス。2023.12.24 11:30いよいよクリスマス。今日紹介するにふさわしいのはラ・トゥールの作品でしょう。救い主誕生のお告げを受けた羊飼いが、天使が語った通り飼葉桶に寝かされた赤ん坊を見つける。静かに救い到来の喜びをかみしめる。幼子が人間のために歩む運命への感謝もかきたてます。
ラトゥールの光の精神性。2023.09.07 10:30カラヴァッジョの光はドラマチック。影響を受けた画家の一人ラ・トゥールの光は精神性の境地に至る。「昼の時代」の作品。使徒トマス。背後の闇はキリストの復活を信じられなかった自己の不信心を痛切に悔やむよう。背後の光が内なる聖性を思わせます。
マグダラのマリアは南仏で隠棲する。2023.09.03 10:30ルーヴル展残り1ヶ月弱。愛を描く。神への愛の中にマグダラのマリアのコーナー。一枚目が来日中。二枚目は今回来ていませんがラ・トゥール。どちらもキリスト死後の伝説、南仏の洞窟での隠棲を描きます。裸体で描くのはこの間聖女はまとうのは長い髪だけだったという話があるからです。
ラ・トゥールの光。2023.09.02 10:30闇を照らす光。「神は光」。ろうそくの火、松明の火が聖なる人物を照らす神の光を表します。マグダラのマリアは洞窟で30年間隠棲する。イレネはキリスト教徒迫害の時代、瀕死の聖人セバスティアヌスを介抱します。
少年キリストを見守るヨセフ。2023.08.31 10:30ルーヴル美術館展「愛を描く」。一枚目が来日中。キリスト教/家族愛を描く部分。ここに描かれるのはヨセフ。ラ・トゥールの右の作品と同じ人。少年キリストを見守る点で共通。左ではヨセフは杖を持つ。旅立ちの前です。救い主を殺そうとする王が死に避難先から戻るところです。
ラ・トゥール。少年キリストが輝く。2023.08.28 10:30ろうそくの光は神の暗示という話をしてきました。「神は光」ということはジョルジュ・ド・ラ・トゥール作品を見るとよくわかる。マグダラのマリアはランプの火を見て神を考える。ここではろうそくの光=神が闇を照らす。そして神の子=神である少年キリストが同じく輝きます。
「室内履き」と「ランプのマグダラのマリア」。2023.08.22 10:30ルーヴル美術館展「室内履き」がらみでろうそくの意味について解説中。神は光。火がついていないのは神の不在で意に反することが行われていること。1枚目はルーヴル美術館有名作品。ジョルジュ・ド・ラ・トゥール。ランプの光が神を暗示。聖女が神に照らされ神を思っているのです
【名品79】ラ・トゥール作「大工聖ヨセフ」。2023.01.06 12:00【ルーヴル美術館の名品150選79】。ラ・トゥール作「大工聖ヨセフ」。聖書に書かれないキリストの少年時代を描く。養い親ヨセフはキリストが自分の子でないことを知っている。神の子の顔が最も明るく輝く。十字架の形の道具。十字架の形に置かれた木材。キリストの死の運命の暗示です
【名品78】「いかさま師」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール2023.01.05 12:00【ルーヴル美術館の名品150選1】。ラ・トゥール「いかさま師」。酒場。四人の人物。お坊ちゃん、ドレスの女性は娼婦、酒場の女性、いかさま師。お坊ちゃんの前にたくさんの金貨。他の者はこれを狙っている。坊ちゃんは手元に夢中で気づいていない。やがて身ぐるみはがされます。酒・女・賭け事への...
【名品77】ラ・トゥール作「槍を持つ聖トマス」。2023.01.04 12:00【ルーヴル美術館の名品150選77】。ラ・トゥール作「聖トマス」。キリストの弟子「十二使徒」の一人。復活したキリストが使徒たちに現れたとき居合わせず話を聞いても信じられない。再度現れたキリストの傷に触れてようやく信じる。すぐに信じられなかった自分を悔いているよう。背後の光が人物の...
【名品58】「イレネに救われる聖セバスティアヌス」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール2022.12.16 12:00【ルーヴル美術館の名品150選58】。ラ・トゥール作「イレネに救われる聖セバスティアヌス」。迫害の時代の殉教聖人。聖人は柱(ここでは木)に括り付けられ矢を射かけられる。セバスティアヌスは皇帝の寵を受けた親衛隊長。信仰が知られ殺されることになる。瀕死のところをキリスト教徒の婦人イレ...
【名品57】「羊飼いたちの礼拝」ジョルジュ・ド・ラ・トゥール2022.12.15 12:00【ルーヴル美術館の名品150選57】。ラ・トゥール作「羊飼いたちの礼拝」。夜通し羊の番をしていた羊飼いたちに救い主の誕生が告げられる。布でぐるぐる巻きにされ眠る赤ん坊。ここにはキリストの死の運命の暗示がある。小羊もキリストの犠牲を暗示。赤ん坊が最も明るく輝きます。