【名品103】「ナルボンヌの祭壇布」。2023.01.29 14:34【ルーヴル美術館の名品150選103】。中世フランス。キリストの犠牲に思いをはせ、救いに与(あずか)る儀式「ミサ」が行われる祭壇を飾る布。キリストの受難と復活の主要場面が凝縮されます。中央の場面。血を天使が儀式の杯に受ける。キリストの頭上に鳥。これはペリカン。ペリカンはくちばしで...
キリスト復活前の空白の時間。2020.04.11 14:54明日は復活祭の日曜日。キリストは金曜に亡くなりその日に埋葬される。復活が翌々日の日曜。その空白の時間、キリストは何をしていたか?冥界に降り救い主にまみえることなく亡くなった先人達を救ったと考えられる。この時アダムとイヴも救われたと言われます(右端)。
「ナルボンヌの祭壇布」。キリストの復活。2020.03.18 13:33キリストの復活の瞬間そのものを見た人はいません。見張りがつけられていましたがその時気を失います。早朝女性たちが空の墓を見つけ、天使に復活を告げられる。亡骸が奪われたと泣いていたマグダラのマリアに、キリストは最初に現れます。
「ナルボンヌの祭壇布」。キリストの埋葬。冥府降下。2020.03.18 13:31ルーヴル美術館。フランス絵画。14世紀。続き。キリストの埋葬。冥府降下。キリストは死の翌々日に復活します。その空白の時間何が起こっていたか?キリストは死者の世界(冥府)へ行き、救い主を見ることなく死んだ正しい人々を救ったと考えられました。怪物の口は、地獄/冥府の入口を表わします。
「ナルボンヌの祭壇布」。キリストの鞭打ち。ゴルゴタの丘への道行き。磔刑。2020.03.18 13:29ルーヴル美術館。フランス絵画。14世紀。続き。キリストの鞭打ち。ゴルゴタの丘への道行き。磔刑。キリストはユダヤ人の社会の中に生まれ、形骸化していた指導者層の教えに対し、神の愛に立ち返る新しい教えを説き、反感を買い、死刑にされることになりました。キリストを慕う人々が刑場へしたがいま...
「ナルボンヌの祭壇布」。キリスト逮捕。2020.03.18 13:29ルーヴル美術館。フランス絵画。14世紀。「ナルボンヌの祭壇布」。キリストの死と復活に関する場面が描かれます。1つ目の場面がキリスト逮捕。裏切り者イスカリオテのユダが群衆を連れてくる。挨拶のキスがキリストを示す合図。弟子のペトロが群衆の一人の耳を切り落し、キリストはいさめ耳を治しま...
キリストの十字架の上に鳥の巣。2019.12.25 11:27キリストの十字架の上に鳥の巣。びっくりしてしまうディテールです。これはペリカン。中世の表現に見られます。民間伝承によると、「ペリカンは、胸をくちばしでつついて、流れた血で雛を養う」と想像されました。この部分は、キリストの「血による」人類の「救い」を暗示します。
キリストの十字架の上に「罪状書き」。2019.12.25 11:24暴動を恐れ、やむなく死刑を認めたローマ帝国の総督は、キリストの十字架の上に「罪状書き」をかけさせます。三つの言語で書かれたとも聖書にはありますが、よく見るのは「INRI」の文字。これは「IESUS NAZARENUS REX IUDAEORUM(ナザレのイエス、ユダヤ人の王)」の...
キリストの血がアダムの罪を洗い流します。2019.12.25 11:19「ナルボンヌの祭壇布」。フランス絵画部門中世の重要作品。光輪に描かれる十時の模様はキリストのお決まりの目印です。十字架の下にアダムの頭蓋骨。「キリストの血が人類の祖先アダムの罪を洗い流す」という表現です。キリストの手の平とわき腹から流れる血を天使が杯に受け取ります。この部分はキリ...