【名品103】「ナルボンヌの祭壇布」。

【ルーヴル美術館の名品150選103】。中世フランス。キリストの犠牲に思いをはせ、救いに与(あずか)る儀式「ミサ」が行われる祭壇を飾る布。キリストの受難と復活の主要場面が凝縮されます。

中央の場面。血を天使が儀式の杯に受ける。キリストの頭上に鳥。これはペリカン。ペリカンはくちばしで胸をつつき、血で雛を養うと考えられて、「キリストの血による救い」を暗示します。

悪魔も登場。これは冥界の場面。

この中には「キリスト教会」・「ユダヤ教会」の暗示なども。見所満載。講義をお楽しみに。

(「ナルボンヌの祭壇布」、1375年頃、パリ、ルーヴル美術館、MI1121、0.78×2.08m、北方絵画部門、シュリー翼)
(「ナルボンヌの祭壇布(部分)」、1375年頃、パリ、ルーヴル美術館、MI1121、0.78×2.08m、北方絵画部門、シュリー翼)
(「ナルボンヌの祭壇布(部分)」、1375年頃、パリ、ルーヴル美術館、MI1121、0.78×2.08m、北方絵画部門、シュリー翼)


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