恋する乙女エルミニア③

「解放されたエルサレム」。恋する乙女エルミニアは迷い込んだ羊飼いたちのもとで日々を過ごす。木々に愛しいタンクレディの名前を刻み、報われぬ波乱に満ちた恋の物語を書き付ける。いつかタンクレディが通りかかり、自分の思いに哀れみをなげかけてくれぬかと、乙女らしい妄想に身をゆだねます。

(ピエルフランチェスコ・モラ「木にタンクレディの名前を刻むエルミニア」、1660年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV398、71×94cm)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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