風景の中に生涯のエピソードが隠れている。

マグダラのマリアの後ろ。背景に生涯のエピソード。「キリストの足を涙で洗い髪でぬぐい香油を注ぐ」「死んだ弟ラザロの復活」「復活したキリストが早朝マグダラのマリアに最初に現れる」「洞窟で瞑想生活中天使に運ばれ天で養われる」。この細かさが見逃せない画家です。

(ハンス・メムリンク作「エジプト逃避途上の休息の三連祭壇画(部分)」、1475-1480年、パリ、ルーヴル美術館、INV1453,INV1454、RF1974-30、0.47×0.26m(中央パネル))

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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