クラナッハが描くトロヤ戦争の序章。

今この作品が日本で見られる。メトロポリタン美術館展 。三人の女性は女神。最高神の妻、智恵と勇気の女神、愛と美の女神。美を競っている。男性は愛の女神を選び、贈り物の美女をさらい、彼女が人妻だったところからトロヤ戦争が始まる。背景の波止場が旅立ちとその後の展開を思わせる。

(ルーカス・クラナッハ(父)作「パリスの審判」、1528年、ニューヨーク、メトロポリタン美術館、1.01×0.71m)

名画を読み解く

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