どちらもシュール。どうしてこういう構造か。

どちらもフラ・アンジェリコ。どちらもシュールな感じがしますね。これは、どこに描かれたものか考えると納得します。修道士が静かに瞑想する個室の壁です。頭の中のイメージを視覚化したような表現。画面手前の修道士姿の聖人たちに、祈る修道士が自分を投影して画面に入りこんでいく構造です。

(フラ・アンジェリコ作「嘲弄されるキリスト」、1440-1441年頃、フィレンツェ、サン・マルコ美術館)

(フラ・アンジェリコ作「聖母戴冠」、1440-1441年頃、フィレンツェ、サン・マルコ美術館)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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