ろうそくと祈りの本。

ちなみにこれが「室内履き」「両替商とその妻」のディテール。火が消え傾いたろうそく、ぞんざいに置かれ机から落ちそうな本。神の不在。信仰心が投げやり。両替商の妻の本には聖母子の絵。祈りの本をめくりながらきもそぞろな妻はカネを量る夫の手元を見ています。

(サミュエル・ファン・ホーホストラーテン作「室内履き(部分)」、1669年、RF2129、パリ、ルーヴル美術館、1.03×0.70m、北方絵画部門、リシュリュー翼)

(クエンティン・マサイス作「両替商とその妻(部分)」、1514年、パリ、ルーヴル美術館、INV1444、0.70×0.67m、北方絵画部門、リシュリュー翼)

名画を読み解く

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