「聖母戴冠」を讃える聖人たち。一番左、王冠を被る人物はフランスの国王であった人です。「聖ルイ」、ルイ9世(カペー王朝、在位:1226-1270年)です。冠にはフランス王家の紋章「ユリ」がついていますよ。マントに王冠の飾りが下がっています。この王はキリスト教世界の至宝である「茨の冠」を大金払って買いました。なので茨の冠はパリにある。ステンドグラスで有名なサント・シャペルは、この宝を入れる「箱」として作られます。
(フラ・アンジェリコ作「聖母戴冠の祭壇画(部分)」、1430-1432年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV314、2.09×2.06m)
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