キリストの十字架の上に鳥の巣。

キリストの十字架の上に鳥の巣。びっくりしてしまうディテールです。これはペリカン。中世の表現に見られます。民間伝承によると、「ペリカンは、胸をくちばしでつついて、流れた血で雛を養う」と想像されました。この部分は、キリストの「血による」人類の「救い」を暗示します。

キリストの十字架の上に鳥の巣。びっくりしてしまうディテールです。これはペリカン。中世の表現に見られます。民間伝承によると、「ペリカンは、胸をくちばしでつついて、流れた血で雛を養う」と想像されました。この部分は、キリストの「血による」人類の「救い」を暗示します。

(「ナルボンヌの祭壇布(部分:磔刑)」、1375年頃、パリ、ルーヴル美術館、MI1121、0.78×2.08m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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