サント・シャペルは、茨の冠の「宝箱」。

ステンドグラスで有名なサント・シャペルは、キリスト教世界の至宝、「キリストの茨の冠」を納めるための「宝箱」です。この素晴らしい建物よりも納められている物の方が価値があるというから驚きです。1枚目中央、十字架にかけられたキリストが被っているこの冠が、今も、ほかならぬパリにあるというわけです。左の人物聖王ルイ(ルイ9世、カペー王朝、在位:1226-1270年)が、大金を払いフランスにもたらしました。聖王ルイは、歴代フランス国王が誇りとする偉大な祖先です。


(アンドレ・ディープル作?「パリ高等法院の磔刑図」、1450年以前着手、パリ、ルーヴル美術館、RF2065、2.26×2.70m)

(「サント・シャペル内部」、1890-1900年頃)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000