静物画は「視覚的に楽しむ」ばかりでなく「意味を読み解く」構造になっています。静物画にもキリスト教的な意味が。丸い果物は「人類の罪」。葡萄は「キリストによる救い」。1枚目のレモンと葡萄が相当します。レモンは皮をむかれ食べられている。罪が犯された暗示です。
(ヤン・デヴィス・デ・ヘーム作「皮をむかれたレモンがある静物画」、1650年代、パリ、ルーヴル美術館、INV1320、59×42cm)
(ピエール・ミニャール作「葡萄の聖母」、1640-1650年、パリ、ルーヴル美術館、1.20×0.94m)
(クエンティン・マサイス作「聖母子(部分)」、1529年、パリ、ルーヴル美術館、RF1475、68×51cm)
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