【名品104】「聖ディオニュシウスの祭壇画」アンリ・ベルショーズ

【ルーヴル美術館の名品150選104】。中世フランス。

中央に父なる神、子なるキリスト、そしてよくよく見ると間に聖霊の鳩。

両側にはパリゆかりの聖人に関する伝説が描かれます。左が「処刑前夜」、右が「処刑当日」です。

2枚目は拡大図。神とキリストの間の鳩、わかりますか?神・キリスト・聖霊の三つを「三位一体」をあわせて三位一体という。3はキリスト教では特別な数。ここでは随所で「3」が意識されています。

神のまわりに顔だけの天使。これは位の高い天使。処刑の場面が生々しい。キリスト教徒迫害時代の聖人です。

(アンリ・ベルショーズ作「聖ディオニュシウスの祭壇画」、1415-1416年、パリ、ルーヴル美術館、MI674、1.62×2.11m、フランス絵画部門、シュリー翼)
(アンリ・ベルショーズ作「聖ディオニュシウスの祭壇画(部分)」、1415-1416年、パリ、ルーヴル美術館、MI674、1.62×2.11m、フランス絵画部門、シュリー翼)


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