【ルーヴル美術館の名品150選45】。フランス絵画の巨匠プッサンの最後の傑作連作「四季」。最後は冬。旧約聖書の大洪水の話と重ねられる。神は人類の腐敗を見て人間を造ったことを後悔し、大洪水により創造の業をリセットすることにする。遠くにノアの箱舟が。滅びの中に救われる者があることが示されます。
以上、フランス絵画の重要作品、プッサンの連作「四季」。冬の滅びの後に再び春がやってくる。ここには循環構造が存在しています。誕生・成長・成熟・滅びの自然のサイクルが人間の営みと重ねられています。「ルーヴル美術館の名品150選」準備中。詳しくは講義を是非。
(ニコラ・プッサン作「冬または大洪水(連作「四季」)」、1660-1664年、INV7306、パリ、ルーヴル美術館、1.18×1.60m、フランス絵画部門、シュリー翼)
(ニコラ・プッサン作「春または地上の楽園(連作「四季」)」、1660-1664年、パリ、ルーヴル美術館、INV7303、1.18×1.60m、フランス絵画部門、シュリー翼)
(ニコラ・プッサン作「夏またはルツとボアズ(連作「四季」)」、1660-1664年、パリ、ルーヴル美術館、INV7304、1.18×1.60m、フランス絵画部門、シュリー翼)
(ニコラ・プッサン作「秋または約束の地の葡萄(連作「四季」)」、1660-1664年、パリ、ルーヴル美術館、INV7305、1.17×1.60m、フランス絵画部門、シュリー翼)
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