ボッティチェリ。幼子の死の暗示。2020.04.20 15:05ルーヴル美術館のボッティチェリ。ここにでは幼子キリストの死が暗示されている。人物の表情。バラ(聖母とキリストの痛み)。洗礼者ヨハネの十字の杖(十字架)。洗礼者ヨハネは人々に「この人は世の罪を贖う神の小羊である 」と言い、キリストの犠牲を予言します。
バラの花のシンボリズム。2020.04.19 13:34バラの花のシンボリズム。全てボッティチェリ。聖母の後ろにバラ。春風の神とクロリスのまわり、季節の女神の胸元にバラ。バラは神話の神に関する作品では愛の女神ウェヌス(=ヴィーナス)の花。キリスト教美術では、バラはとげがあるので、聖母(白バラ)やキリスト(赤いバラ)の「痛み」を表わしま...
「閉ざされた庭」。バラの垣根。2020.04.18 12:361枚目はルーヴル美術館のボッティチェリ。聖母の後ろに垣根。つまりここにも「閉ざされた庭」=聖母の子宮の暗示。人間の男性には閉ざされた聖母の子宮です。この垣根はバラ。トゲがあるのでバラは「痛み」を表わす。赤は血の色でキリストの痛み。白は純潔で聖母の痛みです。
「ロランの聖母」にも「閉ざされた庭」。2020.04.17 11:36「閉ざされた庭」は聖母の子宮の暗示。聖母の処女性を讃える言葉。ヤン・ファン・エイク「ロランの聖母」。建物の向こうに庭。その向こうに城壁。ここにも「閉ざされた庭」が描かれる。冠・豪華なマント・庭の植物etc.随所に聖母を讃える暗示が隠されます。
幼子キリストが結婚指輪を渡す。2020.04.16 11:56メムリンクとコレッジョ。1枚目では聖母は「閉ざされた庭」で純潔を守り殉教した聖女たちに囲まれる。左手前の女性がキリストから指輪を受けている。これは「カテリナの神秘の結婚」を表わす。2枚目ではキリストは少女カテリナの手をとって、右手に指輪を持っています
庭は塀と垣根で囲われる。2020.04.15 10:46(フラ・アンジェリコ作「受胎告知」、1442年頃、フィレンツェ、ウフィツィ美術館、2.30×3.21m)(ハンス・メムリンク作「ジャン・ド・スリエの二連祭壇画(部分)」、1489年頃、パリ、ルーヴル美術館、RF309、高さ25cm)
復活祭の日曜。2020.04.12 06:48本日は復活祭の日曜日(春分の日の後最初の満月の次の日曜日)。フラ・アンジェリコ。磔刑の日の翌日土曜はユダヤ人の安息日。行動が制限される。日曜、朝女性たちが墓へ行くと墓は空で、天使がキリストは復活したと告げる。墓の前で泣いていたマグダラのマリア。声をかけてきた人はキリストその人でし...
キリスト復活前の空白の時間。2020.04.11 14:54明日は復活祭の日曜日。キリストは金曜に亡くなりその日に埋葬される。復活が翌々日の日曜。その空白の時間、キリストは何をしていたか?冥界に降り救い主にまみえることなく亡くなった先人達を救ったと考えられる。この時アダムとイヴも救われたと言われます(右端)。
庭は聖母の子宮の暗示。2020.04.10 13:07フラ・アンジェリコの受胎告知。建物の外には庭があり、庭には塀がある。この庭は「閉ざされた庭」。庭は聖母の子宮の暗示。聖母の子宮が人間の男性には閉ざされているということ。奇跡によって神の子を身ごもった聖母を讃える美しい表現です。
4月。牡牛座。花の月。2020.04.08 10:114月。たくさんの花が咲く月。ベリー公の時祷書とシャルトルの大聖堂4月の部分。時祷書では女性たちが花を摘み、大聖堂には花を持つ人物が描かれます。4月ははじめが牡羊座で終りが牡牛座。時祷書の空を表わす半円部分に二つの星座。シャルトルでは牡牛座が4月を代表します。
不気味なものが右側に多い。2020.04.07 12:08ボス「快楽の園」左側パネル「地上の楽園」。既に悪魔が紛れ込む。不気味なものはパネルの右側に多い。イヴも右側。右と左の話。キリスト教美術では右手の側が聖なる方向。神やキリストはこちら向き。なので、向かって左に「良い」ものが、反対側に「悪い」ものが描かれます。
イヴの側に悪魔。2020.04.06 10:15ヒエロニムス・ボス「快楽の園」。左側パネル「地上の楽園」。こちらはイヴの手前の部分。ここにも奇妙な姿の悪魔。パネル全体の中、不気味なものは右側に多い。イヴも右側。誘惑者の蛇も右側。土手の上の木にいます。悪魔はイヴを通して人間を堕落させるということでしょう。