バラの花のシンボリズム。全てボッティチェリ。聖母の後ろにバラ。春風の神とクロリスのまわり、季節の女神の胸元にバラ。バラは神話の神に関する作品では愛の女神ウェヌス(=ヴィーナス)の花。キリスト教美術では、バラはとげがあるので、聖母(白バラ)やキリスト(赤いバラ)の「痛み」を表わします。白バラの白は聖母の純潔、赤いバラの赤はキリストの血の暗示です。
(ボッティチェリ作「聖母子と若き洗礼者聖ヨハネ」、1470-1475年頃、パリ、ルーヴル美術館、96×67cm)
(ボッティチェリ作「ヴィーナス誕生(部分)」、1485年頃、フィレンツェ、ウフィツィ美術館、1.75×2.85m)
(ボッティチェリ作「ヴィーナス誕生(部分)」、1485年頃、フィレンツェ、ウフィツィ美術館、1.75×2.85m)
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