聖書のユディト異なるユディト。2023.11.10 14:17旧約聖書の有名な女性を紹介中。ユディトは敵の総司令官の首を切る。有名なのはカラヴァッジョ。聖書ではユディトは美徳にあふれ誰からも尊敬される美しい未亡人。娼婦と客のように描く表現は聖書から離れます。情欲に溺れることへの警告。見る者は男性に自分を重ねます。
天使の頭上にほのおのひらめき。2023.09.18 10:30フラ・アンジェリコは天使の頭に炎のひらめきのようなものを描くという話。中央の場面の天使に注目です。右はキリストを取り巻く人々に「聖霊」が降りたという話(聖霊降臨)。聖母と弟子たちの上に同じ赤いもの。これは「神の力」を表すもの。天使が与えられた力を思わせます
カラヴァッジョでも「神は光」。2023.08.29 10:30カラヴァッジョ作品でも「神は光」で示される。出世作「マタイの召命」。キリストが徴税人であったマタイに「わたしに従いなさい」と呼びかける。徴税人は嫌われ者。信じられず驚くマタイ。私ですか?という身振り。指さすキリストの側からマタイに光が差す。神の暗示です。
太陽の神と曙の女神。2023.07.25 10:30獅子座の時期です。獅子座と関係するのは太陽。太陽神は「太陽の馬車」を操り毎日天を渡ります。グイド・レーニ。ここでも太陽神の馬車は四頭立てですよ。先立つのは夜明け前の時間帯を司る曙女神。バラを撒く。囲むのは時間を司る女神たち。太陽の神は明るく輝きます。
太陽が蟹座の方向にあるのが蟹座。2023.06.27 10:30蟹座の方に贈りたい絵画。カラヴァッジョ。神話の偉大な三人の神が我々の世界を外から見守る。中央の黒い部分が地球。地球から見た空「天球」に帯状に十二星座が並ぶ。魚座、牡羊座、牡牛座、双子座が並ぶ。右の白い○は太陽で次の蟹座に位置する。注文者が蟹座の人でした。
愛は全てに勝つ。2023.02.27 10:37「ルーヴル美術館展」テーマは 「愛を描く」 。愛は多くの美術作品の主題となる。ルーヴルではないがこちらは「愛はすべてに勝つ」という寓意。愛の神(翼・弓矢)が牧神パン(半分山羊姿、葦笛)を打ち負かす。牧神の名前パンは「全て」という意味です。
景色を描ける聖書の場面。2023.01.11 10:30「聖家族のエジプト逃避」。これはキリストと家族がパレスチナ地方からエジプトへ長い旅をする話。この場面はよく大きな風景の中に描かれる。聖書の主題を描きながら、同時に景色の表現も探求できるテーマです。ここではむしろ景色が目を引きつけます。
東方三賢王の礼拝に続く話。2023.01.09 10:50カラヴァッジョ「エジプト逃避途上の休息」甘美。時期的に今頃の話。昨日が東方の賢者が救い主の礼拝に来た日。賢者たちは途中エルサレムに寄る。ユダヤ人の王が救い主の誕生を知り立場が脅かされることを恐れる。王は同年代の赤ん坊を殺す命令を出しキリストの家族は逃れます
カラヴァッジョが描く黄道十二宮。2022.12.03 10:30カラヴァッジョにこんな天井画があるなんて!唯一のフレスコ画。最高神と二人の兄ネプチュヌスとプルトン。地球とそれを取り巻く天球を外から動かしているのです。帯状のものは黄道十二宮。何座が見つかりますか?
娼婦に崇敬された聖女2022.11.04 11:30マグダラのマリアは罪の女性でもと娼婦と考えられた。多くの娼婦が罪を許されキリストの忠実な弟子となったこの聖女に自分を重ねたことでしょう。2枚目はカラヴァッジョ。マグダラのマリアを描くようであり聖女を崇敬する娼婦を描くようでもある。どちらも娼婦の女性がモデルになっています。
キリストの弟子マタイと天使。2022.08.30 10:41キリストの弟子の一人マタイは天使と描かれるのが通常。書き物をするマタイに語りかける天使。書いているのは「福音書」。キリストの生涯と教えの証言。マタイの福音書は人間キリストの系譜から始まるので、人間の姿をした天使が目印とされる。
ルーベンスとカラヴァッジョのマタイ。2022.08.23 10:45ルーベンスが描く肖像画のようなキリストの弟子達の表現を紹介中。1枚目がマタイとされるものではあるものの、通常の表現とは違う。マタイを描く最も有名な作品は2枚目、カラヴァッジョ「マタイの召命」。人々から嫌われる徴税人だった彼をキリストは召し出します。