神秘の小羊の祭壇画。聖母マリア。冠を被るのは「天の女王」の姿。冠に星。「ヨハネの黙示録」中の「黙示録の女」に由来。太陽をまとい月を踏み星の冠を被る。2枚目はルーヴル美術館のメムリンク。ヨハネがパトモス島で見たヴィジョンを描く。黙示録第12章。
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また、天に大きなしるしが表われた。一人の女が身に太陽をまとい、月を足の下にし、頭には十二の星の冠をかぶっていた。(略)竜は子を産もうとしている女の前に立ちはだかり、産んだら、その子を食べてしまおうとしていた。女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖で、すべての国民を治めることになっていた。子は神のもとへ、その玉座へ引き上げられた。女は荒れ野へ逃げ込んだ。(新共同訳聖書「ヨハネの黙示録」12)
(ファン・エイク兄弟作「ヘントの祭壇画(神秘の小羊の祭壇画)(部分)」、1430-1432年頃、ヘント、聖バヴォン大聖堂、3.50×4.61m)
(ハンス・メムリンク作「ジャン・ド・スリエの二連祭壇画(部分)」、1489年頃、RF309、RF886、0.25×0.15m(各パネル)、リシュリュー翼)
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