ドラクロワが描くのはエゴの権化。

ドラクロワは「ロマン主義の代表」とみなされる。ロマン主義は「伝統に対する反逆者」とみなされるがドラクロワ自身は不本意であったよう。当時の王道「新古典主義」は神話や古代ローマの歴史、英雄的物語を好む。ここでドラクロワが描くのはエゴの権化、反英雄的人物、古代オリエントの人物です。

(ウジェーヌ・ドラクロワ作「サルダナパールの死」、1827年、パリ、ルーヴル美術館、RF2346、3.92×4.96m)

名画を読み解く

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