水を湛えた器と岩窟。どちらも子宮。

「水を入れた器」と「水を湛えた岩窟」は女性の子宮を暗示。栓がされたガラスの瓶は人間の男性には閉ざされ光のたとえられる神を受け入れる聖母の子宮の暗示。岩窟の聖母の水を湛えた岩窟は、聖母の右手の側、神を表わす方向だけが開いている。同じく処女懐胎の暗示です。

(ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの工房作「受胎告知(部分)」、1440年頃注文、INV1982、0.86×0.93m)

(レオナルド・ダ・ヴィンチ作「岩窟の聖母」、1483-1499年、INV777、1.99×1.92m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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