マグダラとエジプトが混同。

続き。マグダラのマリアが裸体を長い髪で隠す姿で描かれるのは同じ名前の「エジプトのマリア」がそうだったという話がいつのまにか取り入れられ同化していったから。マグダラのマリアを描くティツィアーノの作品には香油壺がありマグダラの方だと特定できるようになっています。

(ティツィアーノ作「マグダラのマリア」、1533年、フィレンツェ、ピッティ宮、84×69㎝)

(ロシアのイコン「聖女エジプトのマリア」、17世紀。モスクワ)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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