復活したキリストの赤いマントと旗。

こちらもマグダラのマリアに復活したキリストが現れる場面。目印の香油壺がある。フラ・アンジェリコの作品ではキリストは亡骸を包んでいた白い布をまとう姿。なぜここでは赤いマントをまとい十字の旗を持つか。赤いマントはキリストが王の中の王であること、旗は死に対する勝利のしるし。死に打ち勝ったことを表します

(マーティン・ショーンガウアー作「ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)」、1473年頃、コルマール、ウンターリンデン美術館、1.16×0.87m)

(フラ・アンジェリコ作「キリストの復活(我に触れるな)」、1440-1441頃、フィレンツェ、サン・マルコ美術館、1.77×1.39m)

名画を読み解く

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