火の消えたろうそく。「受胎告知」は例外。

「室内履き」がらみ火の消えたろうそく続き。日常風景を題材にする作品では神の意に反することが行われているしるし。「受胎告知」の場合は特別。神は光。火の消えたろうそくは「神の到来の期待」。マリアのお腹に「もうすぐ神の子キリストが宿る」という意味です。

(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(工房)作「受胎告知(部分)」、1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1982、86×93cm)、北方絵画部門、リシュリュー翼)

(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン(工房)作「受胎告知」、1435年頃、パリ、ルーヴル美術館、INV1982、86×93cm)、北方絵画部門、リシュリュー翼)

(サミュエル・ファン・ホーホストラーテン作「室内履き」、1669年、RF2129、パリ、ルーヴル美術館、1.03×0.70m、北方絵画部門、リシュリュー翼)

名画を読み解く

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