処女神を「のぞき」。

前の「スザンナ」は「のぞき」がテーマ。見てはいけないものを見ている背徳感。「のぞき見」の構造はこちらにもあります。描かれるのは男性には絶対に見られない、極めて厳格な処女神、森と狩猟の女神ディアナの水浴。草陰から見ている感覚。見てはいけない感じ、わかりますか?

(フランソワ・ブーシェ作「水から上がるディアナ」、1742年、パリ、ルーヴル美術館、INV2712、0.57×0.73m、フランス絵画部門、シュリー翼)

名画を読み解く

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