処女神を「のぞき」。2023.11.16 11:00前の「スザンナ」は「のぞき」がテーマ。見てはいけないものを見ている背徳感。「のぞき見」の構造はこちらにもあります。描かれるのは男性には絶対に見られない、極めて厳格な処女神、森と狩猟の女神ディアナの水浴。草陰から見ている感覚。見てはいけない感じ、わかりますか?
一番扇情的なのはこれ。2023.07.10 17:33ようやく来ました!関西ルーヴル美術館展。続き。「エロティシズム」のグループで一番扇情的なのが左のブーシェ(全体は美術展と講義にて)。右の作品は理性で暗示を読み解いていく。左は直感的に訴える。妄想の世界の表現。ここはどこか?どういう状況なのか?だんだんどきどきしてきます。
愛人とは…夫には…。2023.05.03 10:30牡牛座がらみで愛の女神ヴィーナスを紹介中。恋人の戦の神と濃密にお楽しみ。絡めた脚に注目です。夫鍛冶の神といるのが2枚目。女性の魅力全開で、浮気の息子、人間の恋人との間にもうけた子のためにおねだり。夫は籠絡されて張り切って仕事をします。
かなりなまめかしい愛の場面。2023.04.16 10:30牡羊座の方。戦の神マルス。戦の神はこの場面がよく描かれる。愛の女神との睦みごと。足を絡めるのはお決まりの表現。夫が現場を押さえようと目に見えぬ網を手にする。ルーヴル展 でも一番なまめかしいのはブーシェです。
真ん中にお尻。妄想をかき立てる。2023.03.09 10:30ルーヴル美術館展 同じくエロティシズムの部屋。真ん中にお尻・・・。舞台設定は空想上のハーレム。妄想をかきたてるのです。こちらは褐色の髪のオダリスク。ブーシェには金色の髪のオダリスクという作品があり態勢が似る。そちらは名家の若い女性を思わせる舞台設定。同じく妄想をかきたてます。
神々だって恋します①。2023.02.12 10:30ルーヴル美術館展 「アモルの標的」は「神々の恋」を描くタピスリーの下絵として描かれました。同じシリーズに属するブーシェ作品がこれ。ここにもたくさんの小さな愛の神。鍛冶の神が妻である愛の女神の魅力にほだされ仕事をしてしまう。バラや白い鳩は愛の女神に関係します。
誰かのハートが射貫かれる。2023.02.11 11:50ルーヴル美術館展 楽しみです。もうすぐバレンタイン。美術展のテーマは 「愛を描く」。誰かのハートが射貫かれました。翼のある子どもは愛の神たち。冠は勝利のしるし。愛を勝ちとったのです。恋する気持ちがあふれている。大きな作品です。講義にて解説します
【名品19】「水から上がるディアナ」フランソワ・ブーシェ2022.10.29 12:00【ルーヴル美術館の名品150選19】目に心地よい作品。森と狩猟の女神ディアナは厳格な処女神。取り巻きは全て女性。彼女たちにも完全な純潔を要求する。男性には見ることのできないディアナの水浴。草陰からのぞき見ているような感覚。背徳的な愉悦を刺激します。
【名品18】「アイネイアスのために武器を作ってくれるようウルカヌスに頼むウェヌス」フランソワ・ブーシェ2022.10.28 12:00【ルーヴル美術館の名品150選18】愛の女神ウェヌス(ヴィーナス)は人間の恋人との浮気の子に、武器を作ってくれるよう夫の鍛冶の神に頼む。女性の武器を駆使したウェヌスの攻勢にウルカヌスはあらがえない。喜んで仕事をしてしまう。恋の魅力をたたえる軽快な表現です。
メトロポリタンのジェローム「ピュグマリオンとガラテア」⑥。2022.04.21 10:45続き。メトロポリタン美術館展 ピグマリオン。翼のある子供は愛の神クピドン/キューピッド。愛の女神ヴィーナスの子とされる。同じ姿の仲間がたくさん描かれることも。2枚目はルーヴルのブーシェ。愛の神たちが恋の場面と示す。恋しているのは...牛。最高神が変身しています。
メトロポリタンのブーシェ。「ウェヌス/ヴィーナスの化粧」。2022.04.08 10:40メトロポリタン美術館展 ブーシェ。ウェヌス/ヴィーナスの化粧。愛の女神。2枚目はルーヴルのブーシェ。ウェヌスが夫の鍛冶の神におねだりする。白い鳩・白鳥がウェヌスの鳥。つがいで描かれる。バラはウェヌスの花。真珠はウェヌスが海の泡から生まれたことを思い出させます
最高神が処女神に化けている。2021.08.20 11:10動物の話から鳥の話。最高神ユピテルの鳥はワシ。レズビアン的な場面で多くの画家が好んで描いたこの場面は、最高神が処女神ディアナに化けて、ディアナを敬愛する乙女を手込めにした、という話。このディアナが偽物であることを、ユピテルの鳥ワシが示します。