麦角中毒との関係。

フェリペ2世はボスの聖アントニウスを描く作品を三つ所有した記録が残る。これはその一つと言われたが最近は別のものと考えられる。この聖人の人気は麦角中毒がよくあったことを物語ります。火は燃えるような痛み、幻想的な悪魔は幻覚が見せる悪魔の責め苦を思わせます。

(ヒエロニムス・ボス作「聖アントニウスの誘惑」、1495-1515年頃、リスボン、国立古美術館、1.31×2.38m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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