スペインツアー(2024/4/17)エル・エスコリアル⑮。2024.07.19 01:07スペインツアー。エル・エスコリアル宮殿。フェリペ2世は大のヒエロニムス・ボス好き。プラド美術館所蔵のボス作品は大部分がもとエル・エスコリアルにありました。スペインのボスコレクションは世界一。1枚目は十字架背負い刑場へ向かうキリスト。2枚目は工房作で侮辱を受けるキリストです
どこが違うの?2024.02.06 10:30間違い探し?1枚目プラド美術館。2枚目エル・エスコリアル修道院。ヒエロニムス・ボス2枚の「乾草車」。そっくり。どちらが国王フェリペ2世が買ったものか、決着つかず。王は後者に作品を置いたと記録があります。違いのポイントは左下サインとキリストが放つ光です。
ボス。感情移入して鑑賞。2024.01.31 10:30エル・エスコリアル修道院はスペインがマドリードの王宮以上に見学を勧めている場所のよう。これもフェリペ2世が購入したボス作品。同じくキリストの苦しみをリアルに考えるもの。白い修道服の人物が十字架を持ち思索にふける。この人に自分を投影し作品に入り込む構造です。
麦角中毒との関係。2024.01.30 12:53フェリペ2世はボスの聖アントニウスを描く作品を三つ所有した記録が残る。これはその一つと言われたが最近は別のものと考えられる。この聖人の人気は麦角中毒がよくあったことを物語ります。火は燃えるような痛み、幻想的な悪魔は幻覚が見せる悪魔の責め苦を思わせます。
幻覚を見せる食中毒。2024.01.30 12:47スペイン国王フェリペ2世は「太陽の沈まぬ帝国」を築く。大のヒエロニムス・ボス好き。これも王が購入しエル・エスコリアル修道院にあったもの。悪魔に囲まれる聖アントニウス。麦角病という病気の守護聖人。幻覚症状が出る食中毒。幻想的な悪魔は幻覚との関係もありえそうです
ボスの工房。キリストの苦しみに感情移入。2024.01.28 10:30スペイン国王フェリペ2世は大のヒエロニムス・ボス好き。多くの作品を購入しエル・エスコリアル修道院に置きます。同修道院蔵ボスの工房作。前の二作品同様キリストの苦しみを瞑想する作品。リアルに苦しみを感じるのです。円の外に天使と悪魔の戦い。苦しみの起源とキリストによる救いを暗示します。
おしめを乾かすヨセフ。2024.01.04 12:19クリスマスの次が公現祭。東方の賢者が礼拝に来たことを祝う。ヒエロニムス・ボスが描く「東方三賢王の礼拝」プラド美術館。三人の一人は黒人。ヨーロッパ、アジア、アフリカを代表する王であるのがわかります。三つの世代も代表。養い親ヨセフはどこ?おしめを乾かしています。
ボス「乾草車」のアダムとイヴ。2023.11.28 11:00聖書の女性を紹介中。人間の罪の源アダムとイヴはたくさんの作品に描かれる。ヒエロニムス・ボス作「乾草車」。左にイヴの創造・罪・楽園追放。これが人間の罪の「始まり」。中央「乾草車」は富に群がる腐敗した「現在」の寓意。右は「行く末」、地獄という物語です。
ここにも我々に最も身近な天使。2023.09.21 10:30天使には階級があると考えられた。最上位が「熾天使」。ここには我々に最も身近な天使。一枚目もヒエロニムス・ボス。同じく死の床にある人を描く。死に神が来ている。この期に及んで金の入った袋に手を伸ばす。この人をずっと見守ってきた天使が、神へ心を向けるよう促します。
我々に最も身近な天使。2023.09.20 10:30天使には種類と階級があると考えられました。最上位が神のすぐ近くにいる「熾天使」。我々の身近にいてくれるのがここに描かれた天使でしょう。ヒエロニムス・ボス。死の床にいる人の枕元に天使と悪魔。人生の様々な場面で、選択を導いてくれているのでしょう。
「乾草車」にもあります、壺と棒。2023.08.15 10:30「乾草車」。乾草ははかないこの世の富の暗示。争う人々。彼らが求めるのは乾草上のような暮らし。男女が悠々と音楽を奏でいちゃつく。快楽にふける生活。ここにもあります。棒と壺。壺が女性器、棒が男性器。性的快楽の暗示。キリストがあきれて見ています
愚者の船にも性的暗示。2023.08.13 10:30ルーヴル展作品群から壺と棒には性的暗示があること。続き。同じくボス。ルーヴル美術館の「愚者の船」。罪に溺れる愚か者たちが描かれる。ここに見られるのは主に、食欲、飲酒、性的逸脱に関する罪。ここにもあります。棒にささった壺。女性器と男性器。性行為の暗示です。