ルーベンスの聖母子像。周りにたくさんの子供たち。

ルーベンスの聖母子像。周りにたくさんの子供たち。この子たちは天使ではありません。「嬰児(えいじ)虐殺」で殺されたベツレヘムの大勢の赤ん坊です。救い主のために犠牲になった罪のない子供たち。彼らは最初の殉教者とみなされます。常緑の棕櫚の葉は天国の暗示。殉教者の持ち物です。

(ピーテル・パウル・ルーベンス作「罪なき子供たちに囲まれた聖母子」、1618年、パリ、ルーヴル美術館、INV1763、1.38×1m)

名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

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