ギュスターヴ・モロー。出現した神の足もと。

ギュスターヴ・モロー。「ユピテルとセメレ」。出現した神の足もと。鷲は最高神の鳥。半分動物の人物は「全て」という意味の名を持つ神話の神パン。女性は左が「死」、右が「悲しみ」。死と悲しみを経て生まれ変わりがもたらされる。天使、茨の冠、白いユリはキリスト教のシンボル。モローの思索は諸教混淆です。

(ギュスターヴ・モロー作「ユピテルとセメレ(部分)、1895年、パリ、ギュスターヴ・モロー美術館、Cat91、2.12×1.18m)

名画を読み解く

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