2枚目は長兄プルトンと妃のプロセルピナ。海を領土とする次兄に魚、天を引き当てたユピテルは鳥。何故長兄は皿と水差し?というご質問。

2枚目は長兄プルトンと妃のプロセルピナ。海を領土とする次兄に魚、天を引き当てたユピテルは鳥。何故長兄は皿と水差し?というご質問。良い質問です!この皿は儀式に使われるもの。液体の捧げ物を地に注いでいるのです。長兄の持ち物にご注目。豊穣の角。冥界は実は、どこより富を秘めた場所なのです。

(ニッコロ・デッラバーテ作「プロセルピナの誘拐」、1570年、パリ、ルーヴル美術館、RF3772、1.96×2.20m)

(オイノクレスの画家「ハデスとペルセポネ」、前470年頃、パリ、ルーヴル美術館、G209

(ティトノスの画家「ポセイドンとアンフィトリテ」、前470年頃、パリ、ルーヴル美術館、G205、高さ30.5cm)

(ベルリンの画家「ゼウス」、前480-前470年頃、パリ、ルーヴル美術館、G204、高さ31cm)



名画を読み解く

美術作品の解説をしています。講義はNHK文化センター、栄・中日文化センター他でお聞きいただけます。

0コメント

  • 1000 / 1000