黄道十二宮=天の太陽の通り道

「黄道十二宮」を「天の太陽の通り道」として描く。ルーベンスとモロー。弧をなす帯上に星座。前者はフランス国王アンリ4世が神々に上げられた天上を示す演出。後者は太陽神の息子が太陽の馬車を駆り、正規のルート(=黄道十二宮)から外れ落ちるという場面。獅子座のライオンが太陽神の息子を襲う。

(ギュスターヴ・モロー作「パエトン」、1878年、パリ、ギュスターヴ・モロー美術館)

(ピーテル・パウル・ルーベンス作「王の昇天、王太后の摂政就任宣言(連作「マリー・ド・メディシスの生涯」)」、1622-1625年、パリ、ルーヴル美術館、INV1779、3.94×7.27m)

(ランブール兄弟作「占星人体図(ベリー公のいとも豪華なる時祷書)」、1411-1416年、シャンティイ、コンデ美術館、29×21cm)

名画を読み解く

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