【名品21】「夫ヘクトルの亡骸を前に悲しむアンドロマケ」ジャック・ルイ・ダヴィッド2022.10.31 12:00【ルーヴル美術館の名品150選21】ナポレオンの戴冠式のダヴィッドが描く古代の英雄。「ヘクトルの死」。トロヤ戦争のエピソード。負け方偉大なトロヤの王の長男。総司令官で最大の勇者。民を城壁内に避難させ敵方最大の英雄アキレスと戦い命を落とす。冒涜を受けた亡骸が戻される。
復活したキリストの赤いマントと旗。2022.10.31 11:30こちらもマグダラのマリアに復活したキリストが現れる場面。目印の香油壺がある。フラ・アンジェリコの作品ではキリストは亡骸を包んでいた白い布をまとう姿。なぜここでは赤いマントをまとい十字の旗を持つか。赤いマントはキリストが王の中の王であること、旗は死に対する勝利のしるし。死に打ち勝っ...
【名品20】「ルーヴル宮グランド・ギャラリー改装試案」ユベール・ロベール2022.10.30 12:00【ルーヴル美術館の名品150選20】ここはルーヴル宮。ルーヴルは1793年に美術館としてオープン。1796年の作品。ユベール・ロベールは美術館にふさわしい建物の改装プランを担う。今イタリア絵画部門であるところ。ポイントは天井からの採光。アーチの区切りも。2枚目が実現された現在の様...
ヴァチカン美術館の彫刻も。2022.10.30 00:00続き。ヴァチカン美術館と言えばベルヴェデーレのアポロンやラオコーンも必見。教皇のコレクションを集めるここに何故ギリシア神話の彫刻が?これらも教皇ユリウス2世と関係。
【名品19】「水から上がるディアナ」フランソワ・ブーシェ2022.10.29 12:00【ルーヴル美術館の名品150選19】目に心地よい作品。森と狩猟の女神ディアナは厳格な処女神。取り巻きは全て女性。彼女たちにも完全な純潔を要求する。男性には見ることのできないディアナの水浴。草陰からのぞき見ているような感覚。背徳的な愉悦を刺激します。
教皇ユリウス2世を基準に考える。2022.10.29 11:00ヴァチカン美術館の必見作品はこの教皇を基準に時代背景を考えると良い。教皇ユリウス2世。ユリウス・カエサルに比較される強大な指導力を発揮する。天地創造、ラファエロの間の依頼者はこの人。システィナ礼拝堂を建てた教皇はおじです。
【名品18】「アイネイアスのために武器を作ってくれるようウルカヌスに頼むウェヌス」フランソワ・ブーシェ2022.10.28 12:00【ルーヴル美術館の名品150選18】愛の女神ウェヌス(ヴィーナス)は人間の恋人との浮気の子に、武器を作ってくれるよう夫の鍛冶の神に頼む。女性の武器を駆使したウェヌスの攻勢にウルカヌスはあらがえない。喜んで仕事をしてしまう。恋の魅力をたたえる軽快な表現です。
ティツィアーノは皇帝。ラファエロは教皇。2022.10.27 23:00ティツィアーノとラファエロは同世代。前者を重用したのが神聖ローマ帝国皇帝カール5世、後者は教皇ユリウス2世。どちらも強力な指導者。皇帝は世俗の、教皇は宗教的な、並び立つ二つの権威のトップです。
マグダラのマリアが主役になるのはこの話。2022.10.26 23:30マグダラのマリアが主役になる重要な話がこれ。「ノリ・メ・タンゲレ(我に触れるな)」と呼ばれる場面。磔刑の日の次の安息日が終わった早朝、墓へ行くと墓は空になっている。泣いていたマグダラのマリアに声をかける人があり、それが復活したキリストであった、という話です
【名品17】「アンキセスをかつぐアイネイアス」カルル・ヴァン・ロー2022.10.26 15:41【ルーヴル美術館の名品150選17】背景に燃えるトロヤの街。アイネイアスはトロヤ王家の分家の系統。偉大な文明はトロヤ戦争に敗れる。人間の父と女神の母を持つ英雄が新たなトロヤを築く使命を担い脱出。ローマ人の祖先となります。
【名品16】「アポロンとダフネ」ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ2022.10.26 12:00【ルーヴル美術館の名品150選15】弓の使い手アポロンはクピドン(キューピッド)の弓矢を馬鹿にし仕返しを受ける。かなわなかった初恋の話。追うアポロン。逃げるダフネ。追いつくも乙女は月桂樹の木に身を変えてしまいます。
マグダラとエジプトが混同。2022.10.26 11:30続き。マグダラのマリアが裸体を長い髪で隠す姿で描かれるのは同じ名前の「エジプトのマリア」がそうだったという話がいつのまにか取り入れられ同化していったから。マグダラのマリアを描くティツィアーノの作品には香油壺がありマグダラの方だと特定できるようになっています。